34年前の未来

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これは、1960年1月1日の、『沖縄タイムス』の紙面です。こども向けの記事のなかで、20年後の世界について、こんなふうに予測されています。

空に浮かぶ遊覧船までエレベーターで上り、「アメリカの友だち」となかよく話したあと、フランスやソ連を一周。空を散歩したあとは、ホテルのように設備がととのった潜水船で水深1000mの世界へ。船のなかにはプールや遊園地まであります。

 もし、家にいるお母さんと話したかったらテレビのスイッチをひねったらいいのです。お母さん、お早う、と世界のどこにいてもみなさんは朝のあいさつをすることができるのです。

空まで届く高い塔がいくつもそびえ、海には小島のような原子力観光船が浮かびます。食料はクロレラや空気中の窒素(!)から合成し、ビタミンなどの栄養を配合した化学食料を食べます。月までたった2日間で行けるようになります。

 沖縄は景色がいいから東京からも多くの人たちが遊びにくるのです。緑のしばふをしきつめた丘の上にはきれいなおうちがたっています。空中ステーションからは毎日旅行者が行ったり来たりしています。そのころになると道路を走るバスはなくなり、ヘリコプターのような小型の飛行バスにかわるだろう。

病気も戦争も貧困もない、このバラ色の「20年後の未来」が描かれてから、54年が経ちました。

2013年12月27日、仲井真沖縄県知事は辺野古埋め立てを承認。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

 

 

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