岸政彦 KISHI, Masahiko.
社会学者。1967年生まれ、大阪在住。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。
2002年、大阪市立大学大学院文学研究科社会学専攻を単位修得退学。2003年、博士(文学)。2006年より龍谷大学教員。2017年より現職。研究テーマは沖縄、生活史、社会調査方法論。
連絡先:kisi あっとまーく sociologbook.net
お仕事リスト(2013年から、主なものをカテゴリー別に。単発のエッセーや対談やインタビューなどはキリがないので載せていません)
-単著-
- 『同化と他者化──戦後沖縄の本土就職者たち』 2013年2月20日 ナカニシヤ出版
- 『街の人生』 2014年5月20日 勁草書房
- 『断片的なものの社会学』 2015年5月30日 朝日出版社 (紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞)
- 『ビニール傘』 2017年1月31日 新潮社 (第156回芥川賞候補・第30回三島賞候補)
- 『はじめての沖縄』 2018年5月8日 新曜社
- 『マンゴーと手榴弾』 2018年10月20日 勁草書房
- 『図書室』 2019年6月27日 新潮社 (第32回三島賞候補)
- 『100分de名著 ブルデュー「ディスタンクシオン」』 2020年11月25日 NHK出版
- 『リリアン』 2021年2月25日 新潮社 (第34回三島賞候補、第38回織田作之助賞受賞)
-共著-
- 雨宮まみ・岸政彦 『愛と欲望の雑談』 2016年8月25日 ミシマ社
- 岸政彦・石岡丈昇・丸山里美 『質的社会調査の方法』 2016年12月19日 有斐閣
- 岸政彦・北田暁大・筒井淳也・稲葉振一郎 『社会学はどこから来てどこへ行くのか』 2018年11月15日 有斐閣
- 岸政彦・打越正行・上原健太郎・上間陽子 『地元を生きる──沖縄的共同性の社会学』 2020年10月20日 ナカニシヤ出版 (第7回沖縄書店大賞候補)
- 岸政彦・柴崎友香 『大阪』 2021年1月27日 河出書房新社
- 岸政彦(編)『東京の生活史』 2021年8月23日 筑摩書房 (紀伊國屋じんぶん大賞2022受賞)
-論文-
- 「沖縄の階層格差と共同性──『安定層』の生活史から」 2014年3月 『龍谷大学社会学部紀要』 第44号 (36-47頁) 龍谷大学社会学部学会
- 「都市型被差別部落の実態調査──『大和』地区を中心に』 2014年9月 『国際社会文化研究所紀要』 第16号 (211-227頁) 龍谷大学国際社会文化研究所 (青木恵理子・木村裕樹と共著)
- 「鉤括弧を外すこと──ポスト構築主義社会学の方法論のために」 2015年6月 『現代思想』 2015年7月号 (188-207頁) 青土社
- 「量的調査のブラックボックス」 2015年9月 『社会と調査』 第15号 (60-73頁) 社会調査協会
- 「錯綜する境界線──沖縄の階層とジェンダー」 2016年6月 『フォーラム現代社会学』 16号 (63-78頁) 関西社会学会
- 「沖縄の語り方を変える」 2017年4月 『社会学評論』 67巻4号 (466-481頁) 日本社会学会
- 「プリンとクワガタ──質的調査における断片的なディテールについて」 2017年11月1日 『現代思想(岸政彦責任編集)』 2017年11月号 (64-78頁) 青土社
-学会報告-
- 口頭発表「沖縄的共同性と階層(3)」(打越正行・上原健太郎と連名) 2013年10月12日 日本社会学会大会(慶応大学)
- シンポジウム報告「沖縄研究と障害学との対話──アイデンティティと当事者性を中心に」 2014年11月9日 障害学会大会シンポジウム「同化と他者化、アイデンティティの語りと表象をめぐる問い──本土/沖縄、健常/障害」 (沖縄国際大学)
- シンポジウム報告「錯綜する境界線──沖縄の階層格差と経済構造」 2015年5月24日 関西社会学会大会シンポジウム「地方から露わになる亀裂と構造的暴力」 (立命館大学)
- 口頭発表「量的調査のブラックボックス/質的調査の公共性」 2015年9月19日 日本社会学会大会(早稲田大学)
-その他(論考)-
- 「沖縄の階層格差と共同性──フィールドワークから浮かび上がる離脱/埋没/排除の物語」 2013年12月1日 『αシノドス』vol.137 http://synodos.jp/a-synodos
- 「社会学は『普通の学問』になれるか」 2013年12月20日 『αシノドス』vol.138+139
- 「もうひとつの沖縄戦後史」 2014年1月15日から2014年11月15日まで連載(全10回) 『αシノドス』
- 「辺野古移設を強行すれば日本への怒りが広がる──大田昌秀インタビュー」 2015年4月2日 『シノドス』http://synodos.jp/society/13644
- 「爆音のもとで暮らす──沖縄・普天間における『選択』と『責任』」 2015年9月18日 『シノドス』 http://synodos.jp/politics/15166
- 「マンゴーと手榴弾──語りが始まる瞬間の長さ」 2015年12月 『現代思想』 2016年1月号 青土社
- 「特集によせて──人に会い、語りを聞く。そしてそこから、社会を考える」 2016年5月 『atプラス(岸政彦編集協力)』 28号 太田出版 4-9頁
- 「タバコとココア──『人間に関する理論』のために」 2016年5月 『atプラス(岸政彦編集協力)』 28号 太田出版 112-131頁
- 「海の小麦粉──語りにおける複数の時間」 2017年2月 『現代思想』 2017年3月号 45(6) 青土社 51-59頁
- 「実在と行為──社会学理論ができること」 2017年3月 『現代社会学理論研究』 第11号 日本社会学理論学会
岸先生、はじめまして。
沖縄好きの千葉市在住倉田と申します。JALの機長をしております。
『はじめての沖縄』読みました。
まさに私がこの数年感じていたわじわじ感が共有できたはじめての本です。
私は10年ほど前、おばさん歴史サークルで沖縄・琉球の近現代史に触れ、どっぷりとハマってしまいました。
故大田昌秀先生とも那覇で何度もお酒をご一緒したことがあります。
あとがき(謝辞)の最後の『大田昌秀さんの思い出に捧げます。』という一文で購入を決めました。
沖縄関連の蔵書は200冊を超えます。なので、『はじめての…』というタイトルだけではおそらく購入することはなかったと思います。
龍谷大の松島先生や東京外語大の上原こずえ先生にもメールで時折お話を伺っております。
しっかりとした社会学という切り口は初めてです。
お聞きしたいことができたときはまた投稿させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
ねこめんたりーありがとうございます。