エレベーターを待つあいだ

こないだ大学の研究室から授業に行くときにエレベーターが来るのを待ってて、このエレベーターがクソほど遅い。時間が迫ってたのでイライラしてた。イライラしながら一瞬、しょうもない空想をしてた。

これ、1階から2階や3階に行く学生がたくさん乗ってくるんだよな。だからどうしても授業の合間の、ちょうどこっちも乗らないかんときにノロノロ運転になって、こっちは仕事なのに、いつもイライラさせられるんだよな。

学生がエレベーター乗るの禁止しろって教授会で言うたろか。

(笑)アホか、通らんわそんな話。ていうか学生かわいそうだし。

でも、もし通ったら、そっちのほうが怖いっていうか、学生がかわいそうなことになるな。

学生にエレベーターの使用を禁止したときに、やっぱりたまたまそのとき体調が悪いとか、体に障碍があるとか、いろんな事情でどうしてもエレベーターを使わないといけない学生が、いちじるしい不利益を蒙るよね。それは避けないといけない。

だから、たぶん、もしどうしても事情があってエレベーターを使いたい学生がいたらどうするの。っていう話になるな。

たぶん、教授会で誰かが「教務課で使用許可を出せばいい」って言い出すんじゃないかな。で、「エレベーター使用許可願い」みたいな書類の様式ができて、使いたい学生はいちいち教務課に申請に行くの。理由書とか、そのつど一筆書かされて。さらに、やっぱり官僚組織のことやから「診断書出せ」とか言いかねん。

身体障碍のある学生はどうするの。医師による「障碍証明書」とか。事務で手帳を見せる?

で、教務課で朝イチで「エレベーター使用許可願い」を出したら、その学生にはネームプレートみたいなものが貸し出されて、学生はそれを首からかけてエレベーターに乗るねん。で、たまにそれをかけ忘れてたりとか。教員とか職員は、ネームプレートを首から下げてない学生がエレベーター乗ってきたら注意しないといけない。

友だちと一緒にいても、許可を得た学生しかエレベーター乗れないから、他の学生たちは階段を使わないといけない。

車椅子を使用する学生には「定期券」みたいなのが支給される。その学生はずっとそれを表示してないといけない。車椅子乗ってるのに。

授業の最中に急に気分が悪くなった学生が、許可申請せずにエレベーターに乗って、それを見とがめて叱った教員とトラブルになって、ハラスメントの訴え起こされるとか。

もう、手にとるようにわかる。目に見える。

そこまで勝手に空想して心底うんざりしたところでエレベーターが来た。

組織が苦手です。


「エレベーターを待つあいだ」への2件のフィードバック

  1. なんか、すっごく同感した。
    「大学の事務組織」が苦手です。
    年々、「官僚的」度合いを強めているような気がする。
    相手していると、こちらの神経がもたないので、事務とのやりとりは、表面的には、すべてあちらに合わせ、
    実質的には、こちらで勝手にやらせてもらっている。
    責任はとるよ、責任は! って、心の中でつぶやきながら。

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