桜ノ宮・龍王宮

JR桜ノ宮の高架下に、「龍王宮」と呼ばれる、在日コリアンたちがつくりあげた民間信仰の宗教施設がある。「主に女性が生計をやりくりして巫女(みこ)を頼み、泊まり込みで現世利益を願う占い「クッ」を行った。同様の施設は大阪・生野などにもあるが、水辺にあるため「故郷につながる場所」と重宝されたらしい」(毎日新聞の記事より)。

2010年には取り壊されることが決まっている。跡地の利用法は未定。「戦後」がまたひとつ消えていく。

2009年6月に、ある研究会にお誘いいただいて、はじめて龍王宮の中に入ってみた。貴重な場所だったと思う。ここで何千人という在日の女性が祈りをささげたのだろう。

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