人権割引
- 2008.05.30 Friday 13:56
泣き言であるが、腰が痛くてたまらない。通勤が片道1時間半以上かかるのだが、JRでも座っていられなくて(俺の場合は椅子に座っていると悪化する)、ずっと立っている。常に体に力が入っているので、朝、研究室に着いた瞬間には、すでにどっと疲れている。そしてこういう時に限ってトラブルばかり多発する。特に今週はひどかった。俺ひとりではさばけない事案が3件ぐらい連続で発生して、対応に追われていた。そのあいだもずっと腰骨が折れそうであった。
夜遅くにまた1時間半かけて帰ってくるころにはボロボロである。
まあ俺なんか下っ端の若造のペーペーの使いっ走りなんで、文字通り雑用しかしてないんやけど。しかしどの組織にも何もしない人がいて、のんびりと会議中に居眠りなんかしているのを見ると殺意をおぼえるが、そんなとき同僚の教授からメールが来て「嫌な仕事も頼まれるうちが花」……が、がんばります。
まあ、このご時世、雇ってもらえるだけで天国なんですが。いやほんと、俺は年を取ってから博士課程に入ったから、実はそんなに長く専業非常勤をやっていたわけではなく、むしろ博士号を取ってから2、3年で就職できたので、そういう意味では人生順調である。人様と比べるとたいした業績もないので、お恥ずかしいかぎりなのだが、まあ今年度こそは本書きますよ。できるだけ地味で、実証的で、ちゃんとしたデータが揃ってて、無理のない穏やかな議論をしているような本を書くのが目標です。
まあそれはそれとして、いつかソシログで「この業界における就職」について書きたい書きたいと思ってるんですが、「高学歴フリーター」みたいな本も出ましたけど、ずっと書けないでいる。俺なんかまだ恵まれてるけど、実際に悲惨な奴はいっぱいいるし、同じ時期に大学院にいた連中の、そうやなあ、9割ぐらいは文字通り消えた。どこで何してるかも知らん。比喩的な意味ではなく精神を病んだ奴もいたし、(家の中ではなく)「放浪生活というものにひきこもった」奴もいる。あとの人たちは本当に知らない。実は俺もそうなると思い込んでいたが、偶然が重なって大学にポストを得ることができた。
そうかといって俺を含めて就職できた連中が、そうやって消えていった連中よりも、ほんとうに高い価値があったかというとぜんぜんそんなことはない。また他方で、完全に運とかコネだけで決まるかというとそうでもない。
まあそういうことを昔からここで書きたい書きたいと思ってるんだけど、就職する前に書くとなんか負け惜しみしてるみたいだし、就職した後で書くとなんか特権的な立場から偉そうなことを言うみたいなカタチになるので、ずっと書けないでいる。ああなるほど、こういう問題って、こういうふうにして書きにくくなってて、そういうふうにして誰も書けなくなってて、そのおかげで結果的に世間の皆様の目から隠蔽されているんだなあ、と思う。
大学院に入った時点で自業自得、もとい、自己責任であるといえばそれはそうなのであって、自分でわかってて入ったくせに今更何を、ということは、俺もそう思う。まあでも、就職できずに自殺した奴もいて、あと、40代後半で就職できなかった奴が若くして就職できた奴にネチネチと飲み会で嫌味を言うのを何度か目の当たりにして、まあ、いつか何か書きますよ。あと逆に、「ああ忙しい忙しい、キミたちみたいな自由な院生がうらやましいよぅ」などと涼しい顔でのたまう関西の団塊の世代のフランス系理論社会学者とかも、いた。ほんまにぶっ殺したろか思たわ(笑)。
などということを、腰が痛くて、こう、憂鬱な気分なので、うだうだと考えてしまう。いやほんと腰が痛い。
ところで最後に話は変わる。いかに左翼はダメかを書きます。
むかしむかし、かなり前、ある「行政が主催する人権文化イベント」に行ったんですが、まあ今でもお付き合いでたまに行きますけども。同和行政が叩かれてて予算も削られたせいか最近はこういうのもぐっと減りましたな。それで、そんときは「日本の少数民族」みたいなのがテーマで、アイヌと、在日コリアンと、沖縄と、あと何か忘れたけど、そういう人たちのグループが連続で出演して、それぞれの伝統的な音楽や舞踊を披露した。それがまたみんなめっちゃ下手。もう笑えて笑えて見てられなかった。何やねんこれあらびき団かよ。当時はまだあらびき団っていう言葉なかったですが。いずれもみんなそれぞれの領域でちゃんとした活動をしているグループではなく、なんかそのへんの当事者でもないただの学校の教員とかが勝手に集まってやってるようなグループで、ステージに出てきたときの挨拶だけは一人前で、アイデンティティだの侵略だのって言うんだけど。基本的に人前で演奏するときに下手はダメでしょう下手は。それで、そんときに会場に集まってたお客さんはどういう人たちかというと、みんな一人で来てる年配のサラリーマンとか公務員で、スーツで来てぼーっと座ってるわけですよ。要するにこれみんな企業とか行政から動員されて来させられてるわけ。そういうことがあるんだよ関西だと。で、興味なさそうにただ上司から行けって言われて来て、ぼけーっとしてるわけ。その前で、ろくに三線も弾けないような連中が、しらけてる客に向かって差別だの基地だの人権だのを演説しながら、ブームの島唄(笑)とかめちゃくちゃなリズムと音程で演奏してるわけですよ。何なんだよこの妙な空気は。何やねんこの空間。
解放同盟のある活動家で、とても信頼できる人がいるんだけど、その人がこういうのを内部から痛烈に批判してて、言った言葉が「それは人権割引だ」って。中身がともなわない文化活動でも、人権人権いうたら割引されて、素人でも人前で偉そうなこと喋りながら演奏できるわけですよ。
あかんねえ。腰が痛くて憂鬱で、なんかこういうことばっかり思い出す。
なんでこういうのを俺が許せないかっていうと、けっきょくこういうことするとみんなからバカにされて、運動にとって邪魔になるだけなんだよな。だいたい、差別差別いうたら人前で下手でも沖縄民謡弾けるって、それって沖縄そのものに対する最大の侮辱でしょう。やるんなら真剣にやれよ真剣に。
夜遅くにまた1時間半かけて帰ってくるころにはボロボロである。
まあ俺なんか下っ端の若造のペーペーの使いっ走りなんで、文字通り雑用しかしてないんやけど。しかしどの組織にも何もしない人がいて、のんびりと会議中に居眠りなんかしているのを見ると殺意をおぼえるが、そんなとき同僚の教授からメールが来て「嫌な仕事も頼まれるうちが花」……が、がんばります。
まあ、このご時世、雇ってもらえるだけで天国なんですが。いやほんと、俺は年を取ってから博士課程に入ったから、実はそんなに長く専業非常勤をやっていたわけではなく、むしろ博士号を取ってから2、3年で就職できたので、そういう意味では人生順調である。人様と比べるとたいした業績もないので、お恥ずかしいかぎりなのだが、まあ今年度こそは本書きますよ。できるだけ地味で、実証的で、ちゃんとしたデータが揃ってて、無理のない穏やかな議論をしているような本を書くのが目標です。
まあそれはそれとして、いつかソシログで「この業界における就職」について書きたい書きたいと思ってるんですが、「高学歴フリーター」みたいな本も出ましたけど、ずっと書けないでいる。俺なんかまだ恵まれてるけど、実際に悲惨な奴はいっぱいいるし、同じ時期に大学院にいた連中の、そうやなあ、9割ぐらいは文字通り消えた。どこで何してるかも知らん。比喩的な意味ではなく精神を病んだ奴もいたし、(家の中ではなく)「放浪生活というものにひきこもった」奴もいる。あとの人たちは本当に知らない。実は俺もそうなると思い込んでいたが、偶然が重なって大学にポストを得ることができた。
そうかといって俺を含めて就職できた連中が、そうやって消えていった連中よりも、ほんとうに高い価値があったかというとぜんぜんそんなことはない。また他方で、完全に運とかコネだけで決まるかというとそうでもない。
まあそういうことを昔からここで書きたい書きたいと思ってるんだけど、就職する前に書くとなんか負け惜しみしてるみたいだし、就職した後で書くとなんか特権的な立場から偉そうなことを言うみたいなカタチになるので、ずっと書けないでいる。ああなるほど、こういう問題って、こういうふうにして書きにくくなってて、そういうふうにして誰も書けなくなってて、そのおかげで結果的に世間の皆様の目から隠蔽されているんだなあ、と思う。
大学院に入った時点で自業自得、もとい、自己責任であるといえばそれはそうなのであって、自分でわかってて入ったくせに今更何を、ということは、俺もそう思う。まあでも、就職できずに自殺した奴もいて、あと、40代後半で就職できなかった奴が若くして就職できた奴にネチネチと飲み会で嫌味を言うのを何度か目の当たりにして、まあ、いつか何か書きますよ。あと逆に、「ああ忙しい忙しい、キミたちみたいな自由な院生がうらやましいよぅ」などと涼しい顔でのたまう関西の団塊の世代のフランス系理論社会学者とかも、いた。ほんまにぶっ殺したろか思たわ(笑)。
などということを、腰が痛くて、こう、憂鬱な気分なので、うだうだと考えてしまう。いやほんと腰が痛い。
ところで最後に話は変わる。いかに左翼はダメかを書きます。
むかしむかし、かなり前、ある「行政が主催する人権文化イベント」に行ったんですが、まあ今でもお付き合いでたまに行きますけども。同和行政が叩かれてて予算も削られたせいか最近はこういうのもぐっと減りましたな。それで、そんときは「日本の少数民族」みたいなのがテーマで、アイヌと、在日コリアンと、沖縄と、あと何か忘れたけど、そういう人たちのグループが連続で出演して、それぞれの伝統的な音楽や舞踊を披露した。それがまたみんなめっちゃ下手。もう笑えて笑えて見てられなかった。何やねんこれあらびき団かよ。当時はまだあらびき団っていう言葉なかったですが。いずれもみんなそれぞれの領域でちゃんとした活動をしているグループではなく、なんかそのへんの当事者でもないただの学校の教員とかが勝手に集まってやってるようなグループで、ステージに出てきたときの挨拶だけは一人前で、アイデンティティだの侵略だのって言うんだけど。基本的に人前で演奏するときに下手はダメでしょう下手は。それで、そんときに会場に集まってたお客さんはどういう人たちかというと、みんな一人で来てる年配のサラリーマンとか公務員で、スーツで来てぼーっと座ってるわけですよ。要するにこれみんな企業とか行政から動員されて来させられてるわけ。そういうことがあるんだよ関西だと。で、興味なさそうにただ上司から行けって言われて来て、ぼけーっとしてるわけ。その前で、ろくに三線も弾けないような連中が、しらけてる客に向かって差別だの基地だの人権だのを演説しながら、ブームの島唄(笑)とかめちゃくちゃなリズムと音程で演奏してるわけですよ。何なんだよこの妙な空気は。何やねんこの空間。
解放同盟のある活動家で、とても信頼できる人がいるんだけど、その人がこういうのを内部から痛烈に批判してて、言った言葉が「それは人権割引だ」って。中身がともなわない文化活動でも、人権人権いうたら割引されて、素人でも人前で偉そうなこと喋りながら演奏できるわけですよ。
あかんねえ。腰が痛くて憂鬱で、なんかこういうことばっかり思い出す。
なんでこういうのを俺が許せないかっていうと、けっきょくこういうことするとみんなからバカにされて、運動にとって邪魔になるだけなんだよな。だいたい、差別差別いうたら人前で下手でも沖縄民謡弾けるって、それって沖縄そのものに対する最大の侮辱でしょう。やるんなら真剣にやれよ真剣に。











