あのさ、日野日出志なんかは小学生のころから好きで、今でも復刻版が出るとちょこちょこ買い集めてたりするんですが、
一部表紙の画像が表示されませんが……
早見純 - 「一冊二冊惨殺」
「next」をクリックしていってください。先日これをたまたま見かけて恐怖のあまりコーヒー吹いた。途中の粘着気質というかちょっと狂いかけてる人が描いたマンガのネームや絵もあまりにもリアルでぞわぞわと不安になるが、さらに怖いのはラストシーンで、この真っ黒な落ち着かなさは一体何だろう。説明抜きで進行する物語から読者は置いてきぼりをくらうのだ。あまりにひどい仕打ちである。
これをきっかけにしていろいろネットで検索してたりしてたんだけど、何ヵ月か実際に購入する勇気がなかった。だってこんなマンガが家にあるのイヤだろ(笑)。
で、こないだ、仕事が早く終わった帰りに東梅田の地下にあるマンガ専門店で勇気を振り絞って二冊買った。しかしタイトルがイカスよな。『ラブレター・フロム・彼方』もうこれだけで肌にびっしりと粟粒が浮き上がるほど怖い。
で、買ってきて、本編読むのが怖いから、とりあえず巻末のインタビューから読む。個人的な質問を一切受けてこなかったらしいから、貴重な資料である。そのなかで自分自身の結婚について聞かれて、
「結婚か! 血痕か! 僕は後者を選んだ。それ以上は聞くな!」
ちなみにいま手元にないままこの文章を書いてるので(だって手元に置くのがイヤなんだもん(笑))、おぼろげな記憶で書いてるのだが、このフレーズははっきり覚えてます。もちろん編集の手が入っているのでどの程度これと同じ発言をしたかはわかんないけど、なかなかグッとくるキレ具合だ。
まあそんなわけでせっかく買ったし観念して読み出したんですが、
電車に飛び込んで自殺した女性のバラバラ死体の一部である足をたまたま見つけて、こっそり持ってかえって自慰行為に耽る足フェチの中学生(部屋には盗んだ女性の靴が大量に隠されている)(足はやがて腐敗する)
とか、
教師が女子学生に一方的な恋をして、自宅に監禁して、手足を縛り、口と性器以外の「穴」をすべて針金で縫い付けて塞いで永遠に飼う
とか、
援助交際の女子高生をバラバラに切断したあげく、ただの肉片になった死体にむかって「これが2万円かよ!」とキレる
とか、
殺した女性の手を切り取って自分の性器に縛り付け、さらにそこから指を一本切り取って自分の肛門に詰める
とか、
きわめつけは、
五歳ぐらいの少女が強姦されて絞殺される。それを悲しんだまだ小さな兄が、妹の服を着て犯行現場で自慰行為をする。オルガスムスに到達すると、殺害された妹が蘇って兄に犯人の姿を伝える。それは近所の農家のおっさんだ。兄がおっさんのところに追求しにいくと、おっさんは妹から切り取った女性器を自分の男性器に装着して暮らしていた。女性器の肉片はもちろん腐敗して大量の蠅がおっさんの股間にたかっている。そして兄も殺される。
とか、
そんな話ばっかりで、特に上記の女子学生を監禁するストーカー教師の話の場合は、まあこれに限らず全部そうなんだけど、内面描写が徹底的に加害者の側。被害者の生もとってつけたように出てくるけど、あくまでもこだわるのは殺す側の精神。考えられるかぎり最もおぞましい話を、それをされる側ではなく、それをする側から描き続ける。
というわけで、すまん。せっかく二冊買ったんだけど、まだ一冊目の途中までしか読んでない。あとは読まずに俺の部屋の本棚の奥にしまいこんである。もう読みたくない、というか、この二冊のことは忘れたい。思い出したくない。さいとうは「捨てろ!」と言う。
苦い唾が口のなかにいっぱい出てきます。
帯には「呪われた天才作家」と書いてある。なんか知らんけど「描いたことを思い出せない作品」があったりするらしく、ある意味本物である。
というわけで、これ書いてちょっと腹がすわった。今から続きを読みます。ぞわぞわ。
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追記。一夜明けたが、結局まだ読んでない(笑)