sociologbook

今年もまた四月がやってくる

  • 2007.03.30 Friday 11:27
さようなら

いいなあコレ。俺は逆だったけどね。実家を離れるのが100%楽しみでしかなかった。年老いた犬とまだ若い黒猫を置いていくのだけが気がかりだった。特に猫は俺が拾って俺の部屋で飼ってたからなあ。半分外猫になってたけど。ちなみに「ねこ」っていう名前を付けた。年老いた犬っていうのは、日本に最初に入ってきたミニチュアシュナウザーの家族のひとり。まだ一般にはまったく知られていなくて、よく散歩中に「これなんて犬?」って聞かれたもんだった。犬は大学一回生のときに、猫は29歳のときに死んだ。

名古屋の実家で過ごした最後の夜のことは自分でもおかしいほど覚えていない。というか、そういう「最後の夜」があったはずだ、ということに、上記のエントリを読んで今はじめて気付いたぐらいだ。まったく受験勉強をしなかったのだが、不思議なことにいくつかの大学に合格した。東京の大学もいくつか合格してたけど、とにかく受験で訪れた大阪がすぐに好きになり、迷わず関西大学を選んだ。いまだにこの選択をした自分に感謝している。小学校のときから関西系の作家の小説ばかり読んでいたことも大阪を選んだ理由のひとつで、すでに引っ越す前から関西のだいたいの地理や歴史は頭に入っていた。とにかく都会で一人暮らしをするのが楽しみでしかたなかった。

大学では軽音に入ったがろくに楽器も弾けないような先輩が威張っているのに呆れ、友人数人で独立してジャズ研をつくった。このジャズ研は今でも存在する。同期には何人か天才がいて、今から考えてもレベルの高いサークルだったと思う。このサークルからは何人もプロのジャズミュージシャンが生まれている。二回生ぐらいから俺もいろんな店でギャラを貰ってウッドベースを弾くようになり、四回生ぐらいからしばらくはセミプロのような生活をしていた。でもベースを習った師匠があまりにも偉大すぎて100万年かかってもこの人を超えられないことに気付き、大学院をめざすようになった。

ジャズの仕事をする、ということは、大阪や京都や神戸の夜の世界に生きる、ということで、場末のキャバレーのバンドマンやミュージシャン仲間に連れられていろいろ怪しい店で飲んだくれて道頓堀や千日前や梅田や元町や木屋町あたりで朝を迎えるというのを週に二、三回、そういう大学生活だった。

カネはなかったけど、いつでも梅田やミナミに行けば誰か知り合いがいて、世界中の本が売られていて、何十年も前のヨーロッパの映画が上映されていて、店は朝まで開いていて、ホストや芸人やヤクザや娼婦や、あるいはもう何やってる人かよくわかんない人がたくさんウロウロしてて、北浜や中之島には美しい建物がいっぱいあって、十三や京橋や天王寺あたりはほんとに危ない雰囲気で、いろんな女の子と仲良くなって、いやあ楽しかったなあ。

今はもう、そういう都市との付き合い方はしなくなったけど、大阪に限らずやっぱり都会はいいですな。

この四月に都会へやってくる若者に、とにかく頑張れ、何かよくわかんないけどとにかく何か頑張れ、と言いたい。





Pallas Cat (Manul) まとめ

  • 2007.03.29 Thursday 04:39
何となくネットをぶらぶらしてて見つけたこの写真。

pallas-400.jpg

Pallas Cat Photo | TrekNature

な、なんじゃこいつ……。パラスキャット、またの名をマヌル。イランから中国西部に至る中央アジア一帯に住む珍しいネコ族だ。

こいつはかわいいぞ! なんだこの顔!

というわけでいろいろ探してみた。

Pallas Cat Fact Sheet

モンゴルの寒冷な草地や内陸部、あるいはチベットの高原などに広くみられるが、その数は多くはない。マヌルを最初に記録した Peter Pallas は長毛のペルシャ猫の祖先ではないかと考えたが、それは間違いだったようだ。その長い体毛は北部の地域ではグレーだが、南部ではきつね色をしている種類もある。体はコンパクトで足も短い。体重は2キロから4.5キロぐらい。三つの亜種が知られている。ほとんどは夕方や早朝に活動する「薄明活動型」である。洞窟や岩の裂け目に住む。

その毛皮のために昔から狩猟の対象となってきた。1950年代初頭には中国西部で年間1万頭が取引されたと言われている。現在では狩猟は禁止され保護されているが、その数は減り続けているようだ。

その他。

Pallas Cat

な、なぜか「萌え〜」なアイコンが……

Pallas' Cat Project

モンゴルのパラスキャット保護研究プロジェクト。写真多数。なかには「地元の人々が胃薬で使う……」以下省略。

Pallas's Cat - Wikipedia, the free encyclopedia

ウィキ。チューリヒの動物園にいるみたいだ。この写真もかわいいな。

Meet the Manul's!! (also known as Pallas Cats) pictures from wildlife photos on webshots

Pallas's Cats

写真がいっぱい!

lina0806.jpg 600×428 ピクセル
romulus0905.jpg 576×384 ピクセル

BioLib - Image - Otocolobus manul (Pallas's Cat)

pckit9wk2[1] on Flickr - Photo Sharing!

Flikcr で検索。
Flickr: Search

と、ここまで検索してからふと日本語でも検索したら、上野動物園にいるみたいですな……。なんや、いたんだ、日本に。

ぶすかわいいマヌルネコの赤ちゃんを見てきた | エキサイトニュース

「ぶすかわいい」とか言うなバカめ。

その他。日本では「マヌルネコ」と言われてるみたいですな。

おはぎに似ている。





これはこわい

  • 2007.03.26 Monday 16:12
く、来るな! 来るな〜!

http://www.youtube.com/watch?v=GP5D2apU2SE

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これは美しい。なかなか良い。

http://www.youtube.com/watch?v=9u3eom4sarI





スーツ君

  • 2007.03.26 Monday 00:32
というわけでまた大阪ネタ。というか、大阪の若い奴は面白いなあという話。先日ボサノババンドの練習で京橋に行きまして、帰りにひとりでふらりとお好み焼き屋に入った。わりと有名な店で、たしかにうまかった。ソースはもひとつでしたが、焼き加減はなかなか上等。

後の席にハタチぐらいのカップルが二組、四人でテーブルに座って飲み食いしてた。その会話が丸聞こえ。どうも近大かピン大っぽい。一組のカップルは同棲中で、そいつらの話。以下、四人の会話をごちゃまぜに。

「そーいや昨日マンションで火事があってん」
「なー、あったなあ。びっくりしたなあ」
「えー、どうなってん」
「大丈夫なんか?」
「夜中の二時半やで二時半! たまらんちゅうねん!」
「いきなりアナウンスがなりよってん」
「へーー、そんな設備があるんや」
「あるねん。二時半にな、『10階で火事です、至急避難してください』て」
「めっちゃびっくりした」
「そりゃびっくりするわ」
「飛び起きたちゅうねん!」
「火事はイヤやなあ」
「ほんで、寝ぼけてるやん、何持って出て行ったらええかわからんやん」
「うんうん」
「とりあえず財布とか大事なもんカバンに入れて」
「うわーめっちゃ焦るなあ」
「めっちゃ焦っとってん!!」
「ほんで、ジャージのまま上着だけ来て、カバン持ってマンションから避難してん」
「二時半にそれはキツいなー」
「キツいやろー。でもな、この人、何持ってたと思う?」
「何何?」
iPod
「何でやねん!」
「アホやろー」
「だってパニくっとってんもん」
「アホやー」
「何が聴きたかってん」
「ほんで外出たらマンションの住民みんな出てきとってん」
「うんうん」
「ほんだら、ひとりだけビッシーってスーツの奴がおんねん」
「準備早っっっ!!」
「スーツですね言うたら、『明日朝早いもんで』」
「めっちゃ着替えるの早いよな」
「コートの下パジャマやったんちゃうか」
「いやスーツやった、革靴履いてたし」
「ほんでそのスーツの奴、『どこが火事ですか』って聞いてくるから、」
「十階らしいですよ、って言うたら、」
「『僕十階なんですが……』」
「気ぃ付かへんかったんかい!」
「いやな、結局その火災報知、ガセやってん」
「ガセっていうか、十階の階段の踊り場で何かに反応したらしいねん」
「あーそうなんや」
「そういや今朝もそのスーツの奴見たわ」
「見たんや! スーツやった?」
「うん、やっぱりスーツやった」
「スーツ君や」
「スーツ君、スーツ君」


豚玉吹いたちゅうねん。





没落する「東洋のマンチェスター」

  • 2007.03.24 Saturday 21:31
ZAKZAK

普通こういう状況で咄嗟に銃身を握ったりしないと思うんですがいかがでしょうか。さすが大阪のおばちゃん。

というわけであいかわらず腰痛い。しかし一昨日は名古屋から姪っ子二人が大阪に遊びにくるという一大イベントが発生。コルセットと痛み止めで乗り切った。しかしまあ、いつまでも子どもや子どもやと思ってたらいつのまにか16歳と19歳になってて、一人前にいろいろ悩んでる話を聞いておじさんは切なくなった。みんながんばれ。

んで、みんなでなんば花月で吉本みた。祝日の次の平日ということもあり、若手がジャンクションとnon style とメッセンジャー、ベテランが仁鶴とコメディNo.1、新喜劇が石田靖とチャーリー浜と末成由美という微妙なプログラムであったが、いや〜さすが日本を代表するコンテンツ産業。すごい面白かった。ジャンクションとか、テレビで見てもつまらんけど、生で見るとやっぱりちゃいますな。めっちゃ面白かった。新喜劇とかももうベタの連続で心から楽しんだ。やっぱたまに来るとええなあ花月。せっかく大阪に住んでるんやから、これからちょくちょく行こう。会場の客のぬるい雰囲気も
また良し。

ところであの空間は観光客ばかりで大阪の地元のおばちゃんはそれほどいないはずなのだが、出てくる芸人の多くが大阪のおばちゃんをネタにしていたのがちょっと気になった。特にメッセンジャーと仁鶴のネタはもろかぶりであったが、ああいうのはしょうがないんやろか。地方のおばちゃんも大阪のおばちゃんのネタ聞いて笑ってたからまあいいんですが。

まあしかし、一般的に大阪人は大阪の悪口が好きだ。悪口というよりも、「日本のなかで特殊な地域」扱いされるのが大好きだな。仁鶴も「大阪は独立国家」と言うてたが、「大阪民国」とか「また大阪か」と言われて喜ぶのが大阪人だ。

だいたいは景気のいい東京や名古屋に対する劣等感の裏返しなんだが、武川正吾『福祉社会の価値意識 社会政策と社会意識の計量分析』 によれば、大阪の福祉に対する社会意識は「社民主義型」だそうで、関係ないかもしれんが日頃から釜ヶ崎や猪飼野や大正(沖縄)や飛田や芦原橋なんかブラブラしてると、やっぱり大阪は独特の地域なのかもしれんなあと思う。

ちなみに『住民基本台帳人口移動報告』によると三大都市圏では大阪だけ75年ごろに流入超過が解消していて(つまり出ていく人と入ってくる人の数がほぼ同じで人口に大きな増減がない)、ひょっとしたらそのせいで高度成長期ごろの都市システムがまだ残ってるんかなあとも思う。なんかシステムがちゃうねんな。

大阪とは、まわりの変化についていけずに取り残されて没落しつつある街であるか。

住んでみるとこんなに住みやすい街はないんだけどね。バスで乗り合った他人どうしでいきなり話がはずむし。こないだもさいとうと赤バス乗ってたら向かいに座ってたおばちゃんからいきなり「新婚か?」とか「子どもはいてへんの?」とか話しかけられて、そのまま他の乗客も交えてひとしきり話に花が咲いたんですが、他の街でもこういうことはあるのかな。





結婚おめでとう

  • 2007.03.18 Sunday 21:05
いよいよ出会い系おっさんの話も佳境、ますます深刻である。くわしくはこちらで淡々と更新中。

http://d.hatena.ne.jp/DeaiK-Ossan/

というわけで仕事は文字通り山積みなのだが、ああ今年は暖冬のせいか風邪引かずにすんだなあと思ってて数日前にガッと寒くなった途端に大風邪。そして例によってせき・くしゃみ連続→ぎっくり腰!!またやってもた!!毎年恒例、ぎっくり腰ですよ!!!!!会議やら懇親会(またこういう時に限って俺が司会なんだよ何故か!!!)やらで死にそうでしたよ!!まっすぐ立ってるだけでも必死ですよ!!!

しかも昨日は、たけうちさん・さくらだくんの結婚披露パーティーであった。仲人(笑)としてきしさいとうもスピーチするはずだったのだが、どーしてもムリ!一歩も歩けません!

んで、当日、数時間前に大変申し訳ないですが行けませんと電話したら、なんと「たけうちさんのお母さんが座薬を持って迎えに行く」という話に!結婚パーティーの日に新婦のお母さんと座薬の共有は避けたい!別に共有するわけじゃありませんが!

というわけでコルセットをがっちがちにはめてさいとうの生理痛用の強力な痛み止めと風邪薬のドリスタンを同時に飲んで出発!高槻から肥後橋がこんなに遠く思えたのははじめてでした!マジでホビット庄からイセンガルトぐらいありました。




というわけで、何が言いたかったかというと、たけうちさん、さくらだくん、本当に結婚おめでとう。笑いにあふれた、大阪らしい良いパーティーでしたね。ほんとうはスピーチの時に何度も泣きそうになっていた俺ですよ。ふたりでいつまでも、仲良くお幸せに。



いやしかし、みんな大笑いの連続でしたな。良いパーティーでした。ビデオ撮ったらよかったなあ。

あ、そうそう、にしおか@PSWさんも国際結婚おめでとうございます。こちらも優しい奴で幸せそうですよ。みんな春だねえ。





Google Map ネタ ─ 九機の飛行機

  • 2007.03.14 Wednesday 10:25
こないだのミサイルネタはどーやらガセだったみたいで申し訳なかったが、しかしたくさんはてブされてびっくりしたのだが、しかしアレだ。しょくん! すぐ次のエントリで「ガセかも」って書いたにもかかわらず、あいかわらずはてブが増えてたのはどういうわけかね! すぐ上のエントリも読んでないのかね! これだからネットイナゴの連中は!

というわけで続いてGoogle Map ネタ。今回もなにかの間違いかもしれんが、それにしても今回はちょっとアレだぞ。不思議だぞ。

九機の飛行機編隊?

デンマークの片隅の、深く入り込んだ入り江に、九機の飛行機が編隊を組んで飛んでいる。これだけでもじゅうぶんクールな発見なのだが、拡大してよく見てみると……

なんじゃこら? これって、フォトショップか何かでコピペしてへんか?

ぜんぶ同じ飛行機の画像で、しかもそのまわりには「選択して切り取った跡」が残っているように見える。

これって衛星写真だよな。どっかの政府がなにか隠したがってるのか、画像の提供元のScankort社の陰謀か、それとも画像を加工したのは他ならぬGoogle なのか? その理由はいったい何?

ネタ元はこちら。

Planes in Formation? « Google Sightseeing

その下の「BBC 2」ってのも謎すぎ(笑)





両側からボケたりツッコんだりする

  • 2007.03.13 Tuesday 22:17
うー風邪が治らん。テレビばっかり見ててもつまらんし(だがしかし今朝の胴体着陸生中継にはほんとドキドキして感動した。テレビの前で思わず拍手した人は俺以外にもたくさんいたのではないか。みんな無事でほんとによかった)、さいとうの本棚から勝手に抜き出してぱらぱら読んでいる。



めちゃめちゃ面白い。

フェミニズムとは、ひと言で言うなら、<性差別をなくし、性差別的な搾取や抑圧をなくす運動>のことだ。これは、わたしが十年あまり前に『フェミニズム運動──周縁から中心へ』のなかで述べたフェミニズムの定義である。その時、わたしは、これがみんなの共通のフェミニズムの定義になるといいと思った。この定義が気に入っているのは、男性を敵だと言っていないことだ。問題は性差別だと、ズバリ核心をついている。

……

フェミニズム運動が進むにつれ、女性たちが悟るようになったことは、性差別的な意識や行動を支えている集団は男性だけではない──女性もまた性差別的でありうる──ということだった。そうなると、男性敵視感情はもはやフェミニズム運動を支える意識ではなくなった。運動の焦点は、ジェンダーにおける公正さを求めることに写ったのである。

……

人はフェミニストに生まれない、フェミニストになるのだ。人は、ただ単に、幸いにも女性に生まれたという理由でフェミニズムの支持者になるわけではない。すべての政治的立場と同じように、人がフェミニズムの支持者になるのは、選択と行動を通してなのだ。女性たちが、性差別や男性支配の問題についてみんなで話し合うグループを初めて作ったとき、はっきり確認していたことは、女性もまた男性と同じように性差別的な考え方や価値観を信じるよう社会化されていること、ただ違っているのは、男性は女性よりも性差別から利益を得ており、その結果、家父長主義的な特権を手放したがらない、ということだった。家父長主義を変えたいのなら、女性たちはその前にまず自分自身を変えなくてはならない。

……

男性のためのフェミニズムのコンシャスネス・レイジング [ 意識改革 ] は、先進的な運動にとって、女性のためのグループと同じくらい決定的な意味をもっている。……フェミニズム運動の誕生と相前後してつくられた男性グループは、えてして、性差別や男性支配の問題をとりあえようとはしなかった。……こうした男性グループは、家父長主義を批判し男性支配に抵抗することを目標とするのではなく、自分の傷を癒すセラピーのような場になることが多かった


フェミニズムのなかで男性に対する態度っていうのはなかなかみんな困ってるみたいで、どうしても話の組み立てがややこしくなる。一方で排他的で閉鎖的にならないために男性にも大きく開放し、「みんなのもの」として普遍的な価値を主張するんだけど、他方でやっぱり加害者意識が無く自分だけ癒されたがってる厄介な男性にはなるべく来てほしくない。そうした場では結局、フェミニズムのために集まってる女性が(またしても)癒し手の役割を押し付けられることになる。これはイラつくやろな(笑)。私らはあんたの母親ちゃうちゅうねん、と言いたくもなるだろう。

俺は沖縄県と大阪市の沖縄人コミュニティでささやかな調査をしてきたんだけど、いつも思ったのが、できるだけたくさんの支持者や賛同者を集めるために内地の人間にもアピールする「沖縄文化のすばらしさ」みたいなものを看板として掲げざるを得んのやが、そのことでうわべだけの沖縄ファンばっかり集まってしまっていた。そいつらは沖縄の経済状況や基地問題のことなんかどうでもよくて、都市生活で疲れた手前の心身を癒されたがってるだけのバカが多かった(俺もだが)。だから俺はいまだに「日本にはない沖縄の自然や文化を守れ」とか言うてる本土の人間には「それっていつまでも貧しいままでいてくれって言うてるのと同じだよね」などと憎まれ口をついつい叩いてしまうのだ。

ベル・フックスの文章があっちこっちへフラフラと頼りない千鳥足になっているのは、とてもデリケートで複雑な現実を反映しているのだ。

風邪でしんどいのであとは省略。まあ要するに、加害者側の自己批判が先にないと、なかなか「両側から超える」(by 藤田敬一)のは難しいってことだな。もちろん俺自身の問題ですよ。でも自己批判って具体的に何や? むかし、あるラディカルを自称する沖縄出身者と「議論」になったときに、まるで「日本人のお前が沖縄人の俺に対して謝れ」みたいなこと言われてブチ切れたことがありましたが(笑)。それにしても絶対に譲らなかった俺も大人げなかったな、今考えると。むこうはむこうで頭に血が上ってたんやろなあ。最後は思い出話かよ。





障害者と性

  • 2007.03.13 Tuesday 00:15
あかん。風邪が治らん。今日は家の掃除と晩飯作って力つきた。明日も寝る。明後日教授会と懇親会。ああ楽しいな。

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身体障害者向けに性的サービスを提供するビジネスが盛岡市内で始まる

サービスを始める男性は、岩手大学在学中から約10年間、身体障害者支援のボランティア活動を続けてきた。障害者との付き合いを深めるうちに、プライバシーがない施設内の生活や障害のために「自慰行為ができない」といった悩みを聞く機会があった。

…………

 障害者本人や家族からのサービス申し込みがあると、従業員が自宅などを訪問したり、施設から連れ出したりしてサービスをする。男性は「活動を継続させることが重要。金もうけが目的ではない」と話す。

 脳性マヒを患う20歳代の男性は「施設や自宅で我慢し続けている人は多い」。施設内で、自慰行為ができない人は、従業員にセクハラをしてしまう人もいるという。


「セックスボランティア」をめぐる議論に関しては、以下(の中の一章)を参照。



あ、忘れてましたけど、私この本の書評しました。次号の『部落解放研究』に掲載されます。

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新小児科医のつぶやき - 柳沢答弁と15人のユダ

もう一度報告書の要点をまとめます。

1. 平成47年でようやく現在のOECD平均に達する程度の医師数しかいないのに「医師は足りているとした」。
2. 小児科、産婦人科、麻酔科は不足しておらず新規供給も十分とした。
3.ほぼ現在の医師数でも週48時間労働になるとした。
4. 待機時間や待機時間を利用した自己研修時間をすべて休憩時間と定義した。

他にもツッコミところは数え切れないぐらいありますが、私はとりあえずこの4点だけ指摘させて頂きます。その上で謹んで検討会に参加された委員をこう呼ばせていただきたいと思います。

「彼らは15人のユダである」

と。





こりゃまずいやろ大阪市!!

  • 2007.03.12 Monday 11:32
大阪市障害者支援プラン

いくらなんでもこの誤植はあかんやろ!!

某マイミクさんより。消される前に保存だ!

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急に寒くなったせいか今シーズン初の風邪。めっちゃ風邪。こりゃあかん。水曜日の会議まで寝る。

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午後になるとがーーっと熱が上がります。とりあえず家の掃除完了。

二歳と四歳のパーカッション兄弟

パーカッションというかジャンベですか。めっちゃかわいい。顔がもうミュージシャンの顔になってます。





消える金属

  • 2007.03.09 Friday 13:54
公園からステンレス製の滑り台が、とか、資材置き場から鉄板が、とか、墓地から線香台が、とか、道路から側溝の蓋が、とか報道すればするほど「俺もやったろ」と思う奴が増えるにきまってるのでそんなニュース報道しない方がいいと思うのだが、それは無理な相談で、アナウンス効果のことはマスコミの連中も全員わかっててそれでも報道してしまうんだろうか。いつになったら再帰的な世の中になるのだろうか。

ところで、街から人知れず金属がどんどん消えていくのを見て、思わずアパッチ族とスクラップブームのことを思い出してしまった。思えばあのときも景気がよかったのだ。今もまた景気がいいのだろうか。たしかに売れば金になるものがそこらへんにごろごろしてる、というのは、どうしようもないですが、アレといえばアレだな。

アパッチ族についてはこのへん参照。

侵略、空襲、そして「アパッチ」……

たくましくユーモラスに描かれた底辺民衆像

社団法人大阪市人権協会/ヒューパワー18号 大阪の新名所探訪記 大阪砲兵工廠跡

企画・連載 : 大阪 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

猪飼野から「アパッチ部落」へ

大阪の歴史ってほんとに面白い。

50年代の沖縄のスクラップ・ブームに関しては、ネットでもほとんど記述がない。かろうじてこのへん。

<沖縄タイムス>特集・鎮魂の夏 3

[第4部・南島サウンド行<2>オキナワンロック誕生 技術を磨き、プライド支える] / 九州歌謡地図 / 西日本新聞

むしろ以下の文献を参照せよ。それでも数ページ分しか書いてないけど。


庶民がつづる沖縄戦後生活史



沖縄戦のときに「鉄の暴風」と言われるほどの爆撃があった。沖縄の地にはその残骸や不発弾が大量に埋まっていた。戦後、米軍占領下の沖縄でも高度成長期が訪れたんだけど、そんときに金属の値段が急上昇し、住民たちはこぞって地面を掘り返して鉄くずを集めて売りさばいた。これが「スクラップ・ブーム」。

「沖縄戦」「鉄の暴風」については各自検索してください。





いやそもそもカネが無ければ結婚とか出産とかできないっていうのがおかしいんですが

  • 2007.03.08 Thursday 12:39
正規雇用なら結婚2.4倍=夫の育児参加で子供増−厚労省調査

正規雇用で仕事をしている男性の結婚率は、アルバイトなど非正規雇用の男性に比べ2.4倍に上り、雇用形態で差が生じていることが、厚生労働省が7日公表した「21世紀成年者縦断調査」で分かった。夫の育児参加や、職場に育児休業制度がある夫婦ほど、子供が生まれていることも判明した。
 少子化対策の基礎資料を得るため、2002年10月末に20−34歳だった人を毎年追跡。4回目の今回は05年11月に実施し、約1万9000人の回答を分析した。
 調査によると、02年に独身だった男性は、正規雇用者の15.2%が05年までの3年間に結婚した。一方、非正規雇用者は6.3%、無職は4.4%だった。
 女性は、正規雇用者の16.8%が3年間に結婚。非正規雇用者は14.9%、無職は15.6%で、男性ほど差は見られなかった。
 一方、既に子供が1人いる夫婦は、夫の休日の家事・育児時間が8時間以上の場合、過去3年間で56.0%に第2子が誕生。一方、家事・育児時間が「なし」の場合は21.1%だった。 時事通信2007/03/07-19:40


えーと元ネタはこちらですかね。

第4回21世紀成年者縦断調査

第1回の独身者について、「結婚した」は結婚前の、「結婚していない」は第3回の仕事の有無別にこの3年間の結婚の状況をみた。
 男は「仕事あり」の13.6%、「仕事なし」の4.4%が結婚した。仕事ありのうち、就業形態の正規・非正規別では、「正規」で15.2%、「非正規」で6.3%と、約2.5倍の開きがある。

結婚した場合の「同一就業継続」は男84.7%、女49.8%、「離職」は男1.6%、女29.6%、結婚していない場合の「同一就業継続」は、男71.3%、女70.9%、「離職」は男4.3%、女4.6%となっている。

第1回からの夫婦、第2回からの夫婦及び第3回からの夫婦について、「出生あり」は出生前の、「出生なし」は第3回の夫の休日の家事・育児時間別に、この3年間の出生の状況をみた。
 子ども1人の夫婦では、「家事・育児時間なし」で21.1%、「8時間以上」で56.0%に第2子が生まれている。また、子どもがいる夫婦全体でみても「家事・育児時間なし」で8.0%、「6〜8時間未満」で29.8%に第2子以降が生まれており、家事・育児時間が長いほど子どもが生まれている割合が高くなる傾向がある。


まあ、当たり前といえば当たり前の結果ですが、女性で結婚時に離職する人が思ったより多いなあ。それから、男性の家事・育児時間の長さと年収その他の待遇の良さとの相関が見たいなと思った。

しかしアレだな、こういう調査結果みると、啓発活動や社会運動よりも結局は経済成長の方が重要なのか、とも思う。





Google Map 小ネタ

  • 2007.03.07 Wednesday 23:50
MapMSG.com

Google Map の好きな場所に「煙」か「ミステリーサークル」のどちらかで好きなメッセージを表示して、好きな相手にメールで送ることができます(日本語は通らないみたい)。「View example」ボタンを押してみてください。

面白いなあ、ちょっとしたことだけど。Google の周りにはこういうアイディアがどんどん広がっていきます。

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その他。

これ、西成公園のホームレス・テント村ですよね?

いまはもう撤去されて無くなってるはずですが。

そのほか、釜ヶ崎周辺や飛田なんかも面白いです。わかる人は探してみてください。





たしかに解散できたらそれが一番いいのかも。

  • 2007.03.06 Tuesday 22:16
あの〜、まったく同じ話を以前に書いたような気がするんですが、まあ何度も同じ話書くんですけど(そういえばこないだゼミ生から「先生同じ話何回もしてる」って言われてマジで凹んだんですが)。

これミクシのニュースなんで、入ってる人しか見れないし、そのうちすぐ消えちゃうんですが、

[mixi] 部落解放同盟が全国大会(読売新聞)

東京の九段会館で第64回部落解放同盟全国大会が開かれました、っていうニュース。全国大会なのでいろんなことが各部会で話し合われてるはずなんですが、報道されるのは「不祥事」のことばっかり。

 昨年、大阪や京都、奈良で相次いだ不祥事の原因について「同和対策事業特別措置法時代の弊害を払しょくしきれていない運動と組織の体質にあった」などと分析、「組織総点検・改革運動の推進で、社会的責任を果たし、部落解放運動の再生を図る」などとした2007年度運動方針案について討議する。(読売新聞 - 03月03日 12:51)


ヨメのさいとうにくっついて俺もよく大阪の部落に出入りしてるんだけどね。

上のミクシのニュースに、百何十のコメントが付けられてる。たまに良心的なこと書いてる若い子もいて泣かせるんだけど、ほとんどはネガティブなコメントだな。なかには「乞食の集団」みたいなこと書いてるバカもいて、よっぽど何かコメントしたろか思ったけど、何も知らんガキに俺みたいなおっさんがムキになるのも大人げないし、と思ってやめたんやけどね。(ここまで書いて「プロおっさん」という言葉が思い浮かんだ)

まあ、個々の若い連中が何書いてるかはともかくとして。面白いというか「やっぱり」というか、かなり多いのが「こういう組織があること自体が差別を再生産するから、解散して何もなかったことにするのが差別をなくすのに一番手っ取り早い」みたいな意見だ。

部落に関する社会運動や研究の世界ではとっっくの昔に否定された考えだけど、なんていうか肌の色も同じだし、「しんどいことはヌキにして無かったことにすればよい」っていう考えは、なかなか根強いですなあ。

ちょっと前に、タクシーの中で差別発言をされたことを書いた

解放同盟が、不祥事もたくさんあるけど(他の組織より特に多いとも思わんが)、それなりにちゃんとまとまった組織でがんばってやってるから、夜のタクシーの密室で(あるいはネットで)こそこそひそひそ差別される程度で済んでるのである。もし解放同盟が無くなったらと思うとゾッとする。

大阪のある部落でのお話。そこで生まれた30歳ぐらいの男性がいるんだけど、河原のバラックで生まれてるんだよな。雨が降るたびに川が増水し、下水の糞尿が逆流して路地がドブ川になるような、そういうところで。

つい30年前まで、そういう状況だったんだよ。

何も知らんガキが「特権」とか「逆差別」とか言うてる(そういえば「在日特権」っていう言葉もあるみたいやな、最近)のは、無知のせいだからまあまだ可愛げもあるんやけどね。

そういう状況から一歩ずつ、何度も何度も会合を重ねて行政と交渉して、それで今の関西の状況があるわけだ。

解放同盟の支部が無いとどうなるかっていうと、これは同盟の力が弱い中部地方の話。同盟の支部のないムラで、大きな川に面しているところがあるんですが、そこだけ堤防が切れてるんだよな。洪水の時はムラに水を流して周辺の一般地域が助かるようになってるんちゃうかって、それはわざとやってるのかたまたまたなのかわからんけど、そこだけ未だに堤防が無いのは事実で、俺はわりと信憑性ある話だなあと思う。

……って、前にも書いたな、この話。書いてなかったか。いや書いたよな。書いたっけ。

まあ、上のミクシのニュースでも、わざわざコメント付けてるのは全体のユーザーのごくごく一部なんですけどね。





ミサイル?飛行機?

  • 2007.03.06 Tuesday 06:33
このあたりでも話題になってますが「翼を黒く塗った飛行機ではないか」ということになってるみたいです。ご丁寧にフォトショップで加工してアップしてる人も(笑)

その他、ここでも

たしかに、よく見ると黒い翼が見えます。





よく見つけたなコレ

  • 2007.03.05 Monday 23:24
アメリカ。ユタ州某所でミサイル飛んでます。

これほんまに飛んでるよなあ。しかしよく見つけたな。

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トマホークだそうです。

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もう一発、Google Map ネタ。

シドニーのビーチで。

なんかもう丸見えっていうか。気持ち良さそうです。しかしきれいな海だな。

面白いですな、このネタでなにかサスペンスな小説書けそうですな。もう誰か書いてるか。「事件のカギがたまたま写ってた……」的な。





くだらねえ問題もごっそり解決してやったさ!

  • 2007.03.04 Sunday 12:16
あれは確か70年代のウィリアム・ラボフの研究だったと思いますが、ニューヨークの黒人英語のスラングは「間違った英語」なんじゃなくて、独自の文法と論理と体系を持った言語だ、と。えーとうろおぼえなんですが、そういう黒人英語のなかには、当時すでに使われなくなった古いタイプの英語表現が残っていたりする。主流の言語が変化した後でも、相対的に閉鎖的な集団が使うマイナーな言語には古いものが残っていることがある。

探偵ナイトスクープのアホバカ分布図でも、京都を中心として同心円状に、古い言葉と新しい言葉が共存していた。

「鬼ごっこ」「かごめかごめ」なんていう子どもの遊びにも、古い習慣や儀礼の痕跡が残されている、と、柳田國男が言っていた、と、諸星大二郎が言うてました。

沖縄研究の領域でいうと、沖縄からは戦前から戦後すぐぐらいにかけて、ハワイと南北アメリカを中心に大量の移民が出ていって、現地でコミュニティを形成していて、いまでもたくさんの三世・四世が暮らしていますが、そういうところで古い沖縄の言葉や習慣が残っていたりする、というのは、よく言われることだ。そういえば、沖縄国際大学の石原昌家先生も、大阪市大正区の沖縄出身者コミュニティには、古い沖縄文化が残っていると指摘されている。

大手の大学にはだいたい軽音、あるいは「ジャズ研究会」っていうサークルがあって、ちなみに某大学のジャズ研は俺を含む同期の四人ぐらいで作ったんですが、ちなみに今でも元気に活動しているらしいですが、まあ意外と大学の音楽文化のなかではジャズって盛んですが、そこで演奏されてるスタンダード・ナンバーって、1950年代の曲だったりするんだよな。いまだに「枯れ葉」とか演奏して、1960年代のビル・エバンスやジョン・コルトレーンのCD聴いて泣いたりしてます。まあエバンスとコルトレーンは私も今でも毎日のように聴いてますが。

「相対的に閉鎖的な空間」では、昔々のスタイルが何年経っても受け継がれていくわけですよ。

というわけでやっとこさ本題。たまたま他ごとで検索してて見つけたこのニュース。

http://www.vibe-net.com/news/?news=0030116

2007/02/19
Guns N' Roses オリジナル・メンバーで再結成!?

ガンズ・アンド・ローゼズの元ドラマー、スティーヴン・アドラーが、オリジナル・メンバーでの再結成の可能性をほのめかした。'90年にバンドを脱退したアドラーが、このたび自身のMySpace上のインタビューにて、再結成の件でアクセル・ローズと接触したことを明らかにした。

「アクセルに会って、話をしたぜ。確か夜の10時とか12時から、朝8時までな。くだらねえ問題もごっそり解決してやったさ! で、俺がこう言ったんだ。『俺たち5人でまたやるべきだろ! そうなったらまたメチャクチャ売れるぜ! これほどビッグなことはねえからな。史上最大の再結成になるぜ』ってさ。ヤツはただニヤリとして、ちょっと笑ってたよ。ヤツのバンドのメンバーはみな俺のところに来て、こう言うんだ。『アンタは最高のドラマーだ! アクセルには“オマエさんはバンドを元に戻すべきだ”って忠告するぜ』とね」。

アドラーはさらに、元ガンズのギタリストで現在はヴェルヴェット・リヴォルヴァー在籍のスラッシュや、最近ガンズのツアーにたびたびゲストで登場している元ギタリストのイジー・ストラドリンとも、再結成に関する話をしたことを明らかにしている。



か、かっこいいぜ! ロックだぜ! イカすぜ! ビッグだぜ!

何年経っても受け継がれる伝統芸。これからも守り続けたいものです。

関係ないですが、上の引用文、直接話法が複雑に入り乱れてますな。





おっさん移動

  • 2007.03.03 Saturday 13:51
はてなに移動しました。

http://d.hatena.ne.jp/DeaiK-Ossan/

今後、ソシログではおっさんの話はありません。上記はてなブログでどうぞ。

ちなみに二日分更新。