sociologbook

がんばれ理系!

  • 2007.01.31 Wednesday 17:28
俺みたいなバカがいまさら何も言うこた無いですが例のあるある捏造についてですが、前にも書いたけど、あの番組はもとからあまりにバカバカしいので授業のネタにしてたぐらいなんですが、まあ捏造がはっきりしてよかったですな。これでもうテレビ番組も(すくなくともしばらくは)ええかげんなことできなくなりましたな。

だいたいアレだからな、別にあるあるだけが悪いんじゃなくて、そもそも健康ビジネスっていうものがもう救いようもないほどダメダメな業界になってるのだ。ウチの近所につぶれたコンビニがあるんですが、今そこは空きテナントになってるんですが、でもたまに短期間だけわけのわからん業者が入ったりする。そういうのは決まって健康食品とかを売ってる。外から見えないように目隠しして、そこで毎朝毎朝、卵とか食パンとか小麦粉とかサラダ油とかをタダで配ってるんですよ。

そうするともう、キミらどっから湧いて出て来たんや?言うぐらいたくさん高齢者が集まってくる。あれはすごいです。ふだん絶対に目にすることのないようなたくさんの高齢者が、早朝からにこにこして並んで楽しそうに待ってるわけです。んで、会場に入ってぎゅうぎゅう詰めになって、バイトか社員か知らんけどそこのスタッフの小さいみのもんたみたいな奴がなんかプロポリスがどうとかマイナスイオンがどうとか喋って、卵とか食パンとか配ってるねん。

何が目的かっていうと、そうやって何週間か毎日タダでいろんなもん配って高齢者を手なずけておいて、最後の最後に何百万もする朝鮮人参とかローヤルゼリーとかを売りつけるわけ。催眠商法っていうのか何ていうのか知らんけど、要するに悪徳商法、明らかに詐欺の類いです。で、売るもん売ったらさっさとテナントから退去して、後にはもう何も残ってない。見事に空っぽにして去っていきます。

で、これが、またおもしろいぐらいに引っかかってるねん! ちらっと中のぞいたら、買った人の名前がでかでかと紅白の垂れ幕に書いてあるんだけど、たくさん名前が書いてあったぞ!

でもこんなのはほんとに単なる一例で、たとえば一時期アガリクスって流行ったでしょ。あれって癌に効くっていうふれこみだったけど、厚労省が実験したら、逆に発がん性を持つものもあったんだよね。他にも肝障害を引き起こすのではないか、などとも言われている(そのほかウィキペディアも参照)。アガリクスの他にもたくさん怪しい健康食品はたくさんあるけど、どれも売れてるみたいだ。

また高齢者がよく引っかかるわけですよ。ちょっと健康食品じゃないけど、こないだも「リッチランド」っていう、もう見るからにあやしい名前の会社の社長が捕まったけど、これだって「沈没船から金貨を引き上げる事業に投資すれば儲かります」とか、騙された方には気の毒ですが、高齢者の方々ってこういうのに引っかかるねんなあ……。(あ、でもよく考えたら、リッチランドもいちおう健康食品を扱ってたんや!)

で、いつも思うんですが、理系の人って何やってるんやろう、って。

あるあるだって、実は納豆の他にもいろんなこと捏造してたのが後から次々と暴露されてるけど、あれだって、取材に応じた理系の教授なんかが、実際の放送ではデタラメなことされてるの、番組見て知ってたわけでしょ。んで、誰だったか忘れたけど、そうやっていいかげんな番組作り(ていうか詐欺だよな)の片棒担がされた教授も、「放送見て不愉快に思った」らしいんだけど、別に誰にも抗議してない。もう何年も前の話。今まで誰にも言わなかったのかよ。

ほんとに不思議なんだけど、今まで何年もあるあるやってて、ものすごくたくさんの理系の研究者があれに利用されてきたんだろ? でも週刊朝日の取材が入るまで誰も抗議しなかったんだよな? 誰か抗議した人いるのかな。もしいたら御免。

最近ようやく、菊池誠さんのような良心的な研究者が理系の権威を利用した詐欺商法を公に批判するようになってきたけど、でもあるあるについての報道見てると、どうも片棒担がされてる理系の研究者って、他にも相当な数いるんちゃう? なんで怒らないんだろう? やっぱり理系だけに「世俗のことは面倒」なんだろうか。

ソーカルがやったことは気に食わんけど、でも理系の人ってやっぱり、もっと外の世界で堂々とおおっぴらに行われてる健康食品なんかにまつわる詐欺や悪徳商法にたいして怒りの声をあげてった方がええんちゃうかなあ。だって、結局は何もしらない貧しい高齢者が食い物にされてるんだよ。ほんと、このまま「オルゴール聞いたら喘息・気管支喘息・過換気症候群・心不全・狭心症・心筋梗塞・冷え性・胃潰瘍 十二指腸潰瘍・脳卒中 ・脳梗塞・自律神経失調症・アルツハイマー病・認知症・パーキンソン病・鬱・パニック障害・不登校・不眠症・過食・拒食症・電磁波過敏症・シックハウス症候群・介護看護疲労・肥満・アトピー・椎間板ヘルニア・外反母趾・緑内障・白内障・めまい・メニエール病・口内炎・赤ちゃんの夜泣き・小児喘息・自閉症・甲状腺がん・乳がんが治る」とか言わしててええんか





長居公園行政代執行に対する研究者声明

  • 2007.01.29 Monday 16:04
長居公園行政代執行に対する研究者声明

なぜ研究者に限定してるかもひとつわかりませんが、研究者の方はぜひご賛同を。





自立=流動性か?

  • 2007.01.29 Monday 04:58
齋藤が風邪でダウンしてたけど会場で会いたい人も来てるはずだったしがんばって田中美津の講演会に行ってきた@ドーンセンター。ちなみにいちばん上のタイトル画像はそんとき撮った天満橋OMMビル。

講演はまあまあ面白かった。しかしウーマンリブやってて東洋医学に走った人の講演会の会場がものすごく寒かったっていうのはあかんやろ!

ところで話の内容だが、いろんなこと喋ってましたけど、やっぱりこの二点に収斂されてくるよな。

1. 社会規範の抑圧に抵抗して「本当の自分」を取り戻す
2. 社会規範の快楽を楽しむ「そのままの自分」を否定しない

ただ、まあ理解はできるんだけど、二番目の点において、どうしても社会的な役割規範に対する否定的な捉え方が、素朴な流動性の信仰に結びついちゃってるんじゃないか、というとこらへんが気になった。

いろんな話題のなかの一つの例ですが。三十年前に田中氏たちのウーマンリブが、「抱かれる女から抱く女へ」という先進的なスローガンを掲げたことがあった。このことを田中さん自身もかなり自慢してるみたいだったけど(笑)、一方で「抱かれる」という女性役割を批判しながらも、他方でひとりの女としてセックスの快楽を享受することは積極的に肯定しよう、てなかんじの意味だろうか。

面白かったのは、「抱く快楽」だけじゃなくて、女として抱かれる快楽も肯定しようとしてたことだ。「ひとりの女性として、ダメな男との付き合いを断ち切る強さがあれば、セクシーな男性に抱かれるのもいいものですよ」って言うたのがおもろかった。しかも、政治的な価値観が反対の男でもセクシーであれば寝てもいい、とはっきり言いきってた。さすがにこれは後で会場から疑問の声が(笑)

まあ、よくある話といえばよくある話なんだけど、役割分業とかの社会規範って、抑圧を与えるだけじゃなくて快楽も与えるもんなんだよな。ヨメのさいとうもよく言うてますが、一方で男性支配を批判しながら、他方で同時に女性らしいかわいい服を着ることはぜんぜん矛盾しない、と。

社会規範の抑圧性を否定するばっかりだと何の快楽もない人生になるので、自分の中で「女らしさ」を楽しもうとすることは、悪いことじゃない。ていうか、もっと積極的に肯定されるべき。

でも、ここで田中さんの言葉は、どうしても過剰な流動性に対する賞賛になっちゃう。寝たい男と寝ることは肯定されても、「結婚したい男と結婚する」っていうことに対しては、やっぱり批判的な話の方が多かったなあ。

女らしさを楽しむこと、性愛を肯定すること。そして、そういうことを楽しんでいる人を否定しないということ。それは、社会規範がもたらす快楽を受け入れる人を否定しない、ということでもあります。いいかえればそれは例えば、わかりやすい女らしさの記号を身につけているギャルたちの生き方を否定しないっていうことだ。

でも、これはほんとに「もし万が一」っていうことなんだけど、もし万が一、「抑圧的でないような結婚」がありうるとすれば、それこそが規範のもたらす快楽のなかでも最も強力なものなんじゃないか? もしそうなら、なんでフェミの人たちはそれを目標にしないんだろう?

いや、抑圧的でないような結婚っていうのがかなりきわどいフィクションで、現実にはありえないような危険な幻想だっていうことを百も承知で言うんだけど、そういう可能性がもしゼロでないとすれば、社会規範の抑圧を否定しながらも社会規範がもたらす快楽を享受する、もっとも理想的な生き方なんじゃないだろうか。

いやいや、わかってるよ、全部わかってる。「幸せな結婚」っていうものは運動の目標にはならない。だってそれ自身が独身者に対する抑圧だし、だいたい幸せな結婚というものぐらいうさん臭いものはない。蓋をあけてみればお決まりのDVやら主婦の孤独やら「名前のない問題」やらがぞろぞろと出てくるに違いない。

もっといえば、それぐらい男性というものに対して絶望してるんだろう。

まあそれもわかりますが(いやほんとに俺はわかってるけど)、何ていうかな。いつもいつも「その場かぎりの主体的なセックス」が最高だ、みたいな話聞かされてると、なんつーか、「好きな人(なおかつちゃんと家事も分担するし女性を尊敬することができるような男)見つけて結婚しなさい」っていうメッセージはほんとうに不可能なのかって思う。

まあ既婚者がこんなこと言えないんですけどね。嘘か自慢のどちらかになってしまうから。

でもなあ、繰り返して言いますが、制度の快楽を肯定するんなら、最後は「フェミ的に理想の結婚」に行き着くような気がするんですが、それも男性の暴力ですかそうですね。

とかいろいろ考えていくと結局は「普通に結婚しろ」っていう話になっちゃって、一周まわってまた元の位置に。あっれえおかしいな、そんなことが言いたかったんとちゃうんやけどな俺。単に流動的な関係性ばっかり追求するのはおかしいんちゃうかってことが言いたかっただけやねんけど。おっかしいな。





がんばれペットボトル

  • 2007.01.22 Monday 17:02

アメリカン・ビューティー

アメリカン・ビューティー

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン



この映画のなかでコンビニの袋が宙を舞うところを延々ビデオで撮って、それをテレビで延々と見るシーンがあって、それは映画史上に残る屈指の美しいシーンだと勝手に思ってるんですが、こないだ通勤途中で、ドブ川の底でペットボトルがくるくる回ってるのをみて意味もなく深く感動。そんときはそのまま通り過ぎたんですが、あとから考えたらいつも持ち歩いてるデジカメで撮っとけばよかった。深く深く後悔した。

んで、中一日休んで二日後に同じところを通りがかったら、まだくるくる回っていた。

だれかにポイと捨てられてドブ川を流れていくうちに、偶然たまたま、この絶妙の位置で止まったんだろう。それ以来休みもせず目的もなく喜びも悲しみもなく、ただくるくると回っている。

まわりに人がいようが車が通ろうが今しかないと思ってデジカメのビデオ機能で録画。

bottle_1.jpg


新しいウィンドウが開きますので、そのまましばらくお待ち下さい。圧縮していない、21Mほどのファイルです。

そして今日通りかかったら、まだ回ってた。明日もまだ回っているだろうか。がんばれペットボトル。負けるなペットボトル。お前は俺だ。





大阪で暮らしている

  • 2007.01.21 Sunday 12:56
写真日記。

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どうみても不等号の向きが逆。

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おはぎ。もじゃら。かわいすぎ。ほんと可愛い。バカだけど。

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きなこ。球体。曲面。ほんと可愛い。わがままですが。

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おはぎっぽい。ピースがなんかイヤ(笑)。

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ミナミの風景。

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レディス21相談室。

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萌える東京土産。

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「汚した方はきれいにしてください」「イヤ」

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アスベトではありません。

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大阪市営渡し船。こことか参照。大好き。夜も美しい。

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釜ヶ崎で。俺も男で死にたいよ。

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釜ヶ崎で。今に見とけよ。泣いた。がんばれShingo。

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釜ヶ崎の外れで。いつ見てもすげえなこの電飾。

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飛田新地の灯。連休だったので全国から「お客さま」がわらわらと。停まってる車はみんなお客さま。ほとんど若いヤンキーの改造車だったな……。数人連れでゆっくり車走らせて品定めしてるとこ見るのは辛い。ここで働く女子はみんなわけありというかいろんな事情がある人ばっかりで、心の中で「がんばれ」とつぶやいて帰ります。





ぜんぶ嘘(笑)

  • 2007.01.20 Saturday 19:48
例の納豆枯渇事件のもとになった番組の内容はぜんぶ嘘だったそうで。

視聴者の皆様へ 関西テレビ放送

1.……無関係の写真を使用いたしました。
2.……このような発言はございませんでした。
3.……測定は行っておりませんでした。
4.……比較結果は架空のものでした。
5.……数字は架空のものでした。


すげえ(笑)

はてぶの皆様の反応

俺も実はあるある大辞典にはある意味お世話になってて、一般教養の授業なんかで、あるあるで昔やってた「母性本能」の回を使ったりしてた。昔からこの番組はこんなもんですよ。しかし今回はなんで自分からバラしたんやろ。納豆ファンから脅されたんか?(笑)

母性本能

発掘あるある大事典

あるある大辞典の「母性本能」のアーカイブ

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おはぎはよく喋る猫で、いままで喋った言葉には「沼」「蟹」「安穏」「コケコッコー」などがありますが、昨日はついにはっきりと「アノミー」と言いました。すごいやん、おはぎ。

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ところでいまはてなでいちばん面白いのが匿名ダイアリーだということはみなさん一致してるところだと思いますが、いやなかなか面白いですな。そのうち飽きられて寂れていくんでしょうが、その前の今がいちばん面白いときかもしれません。そのうちのいくつか。

http://anond.hatelabo.jp/20070114231823

http://anond.hatelabo.jp/20070118121906

http://anond.hatelabo.jp/20070119003133

http://anond.hatelabo.jp/20070118235048

http://anond.hatelabo.jp/20070115223738

http://anond.hatelabo.jp/20070115031815

http://anond.hatelabo.jp/20070115171325

いろいろコメントしようかと思ったけどどう書いても思春期くさくなってしまうので読むだけにしといた(笑)





自分で自覚してると思い込んでる奴がいちばん怪しかったりもするんですが

  • 2007.01.17 Wednesday 13:58
ちょっと前に某所で話題に出たのでこっちでも。



↑の前に↓読んでください。

いきなりの着信拒否。。理由を聞き出したいのだけれど・・・(42歳/男性)

・自分は42歳の男性、相手は22歳の女性。
・女性が入社して一年間はまったく口をきかなかった。
・一年前に初めて口をきいたが、それからも月に一回、世間話程度。
とつぜん自分に気があると思い込む。
・携帯を教えてもらった次の日に用事もないのに電話。
・速攻で着信拒否。
・職場でもシカトされる。

まとめるとこんなとこだけど、その後「私としては、何故?どうして?という気持ちでいっぱいです」と、まったく理解する気がない上に、待ち伏せしたろかとまで思い込む。実は相当セクハラしてると見た。 そして心底から自覚がない。おそらく本人のリアリティにとってはホントにこういうことなんだろうけど、女性の側の解釈が聞いてみたい。

本書のケースとまったく同じ。

女性に対する暴力、とまでは言わんにしても、失礼な発言や態度って、なっっっかなかわからへんねんな。かといって、自分から何もアプローチしないと誰も寄ってこないの法則(笑)。まあ難しいわな。ヨメのさいとうがいつも言うんですが、セクハラセクハラ言うたり暴力暴力言うたりあんまり言うと、まともな神経の男子はまったく女子に手を出さなくなってしまって、結果的に無神経な奴ばっかり声かけてくるようになる。悪循環。

でもしょうがないんだよな、実際にこれだけ無意識の暴力がはびこってたらな。

それにしてもかなり悪質なセクハラ事件の加害者の語りが読めるのは本書ぐらいじゃないですかね。悪質な加害者はその語りも悪質なのであった。いやほんま、男性の側の鳥肌立つほど不愉快な発言が読めてたいへん楽しいですよ。

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今日の「友達」

http://www.asahi.com/photonews/OSK200701160083.html

俺読んでへんからわからんねんけど。


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年末年始は……

  • 2007.01.15 Monday 14:20
年末年始は博論執筆のさいとうに付き合って俺も缶詰してたんやけど、せっかくのお休み期間なので専門以外の本を読もうと思って新書とか単行本とかマンガとか買いだめて読みまくって幸せでした。ほかにもたくさんあるけどもう休みも終わりゆっくり書いてるヒマがないのでいっこだけ。



いくつか怪しい議論や微妙なデータもある。ここ数年の景気回復のおかげで改善しちゃった数字もある。それでもいま大流行の「格差」についてコンパクトにまとまった良い本。

経済全体のパイを増やすためには、ある程度格差を容認し、「がんばった人がむくわれる」ようにしないとダメ、という話がある。努力してもしなくても結果が同じなら努力する奴がいなくなってしまうだろう、とも。そりゃそうで、イチローやロナウジーニョが何億円稼ごうが、それに文句を言う奴はいないだろう。ああいう人がいるからこそ、俺もロナウジーニョになろうと思う奴が世界に何百万人も現れて一斉に競争するおかげで、サッカーのレベルが向上していくのだ。

てな話はよく聞く。

そういうことを言う人は、フェアな競争で勝った奴と負けた奴しか見てない。

でも、アンフェアな競争で勝った奴と負けた奴をどうするか。社会のことを考えるときには、こっちの方が大事だ。むしろ、いまの競争ってフェアなのか? アンフェアな方がほとんどじゃないのか?

本書の最後でも強く主張されているのだが、いったん広げられた格差は必ず固定する。結果の不平等は機会の不平等を必ず生み出す。機会の平等を確保しようと思ったら結果の平等を先に達成しなければならない。このふたつは別物ではない。

戦後の芸能界や政界にどれだけ二世や三世が増えたか考えてみるとよい。第一世代の参加者たちによるフェアな競争と、その結果としての格差は、それ自体で正当性をもつものだし、たしかに経済を活性化させもするだろう。でも、その格差は、必ず第二世代に引き継がれてしまうのである。

親が自分の子どもに金を使うのは、当たり前だが、経済の問題ではなく、「社会的」な問題である。だから、いくら「市場」がうまく働いても、解決することは難しいし、だいたい、親が子どもにカネ使うのを禁止する権利は誰にもない。今のところ、こうした第二世代の参加者たちが直面するアンフェアな競争を、どうにかすることはできない。簡単にいえば、金持ちが自分とこのアホの息子に金を注ぎ込んで東大に入れることを、法律や条例で禁止することはできないのだ。

であれば、アンフェアな競争で不利な闘いを強いられる、「フェアな競争で負けた者たちの次の世代の参加者」をどうにかするしかないし、それはおそらく、本書でも提示されているような古典的な再分配政策──金持ちから取って貧乏人に配る──によるしかないだろう。

ただ、この再分配政策の提言において、著者の主張は微妙に揺れているようだ。具体的なところは、まあ読んでください。格差の問題をいろいろ考える出発点として、いろんな意味で便利な本でした。

そのほか、手軽に使えるデータがいくつかあっておトクな一冊。たとえば最低賃金以下で働く人の割合(学歴がモロに出る。中卒だと一割から二割もいる)とか、母子家庭の貧困率(五割!!)とか、社会保障による再分配後でも日本だけジニ係数に変化がほとんどない(社会保障が機能していない)とか。

あと蛇足ですが、貧困を、「所得の中央値の半分以下」などとあっさり定義してるけど、これはやっぱり機械的すぎて、ちょっとアレだ。他の国の貧困層から比べたらずいぶんマシな暮らしをしているという可能性もあるだろうし(特に第三世界と比べた場合(まあ比べたらあかんのやろけど))、「貧しいということはどのようなことか」っていうのは、たぶん社会学的な質的調査で明らかにしていかなあかんのやろなと思った。どうして貧しいとダメなのか。別に貧しくてもええやんとか、貧しくても気にすんな、と言われたら、どう返すか。だれか若くて優秀な社会学の人、どうですか。だれかやらないかな。

いやしかし、機会の平等とか言うてる人って、相続税については何も言わへんねんな。ほんまに機会の平等を追求するんやったら、世代間の財産の継承を禁止してくれ。「相続税が高いと金持ちが逃げる」いやそれ言うたらもう単なる金持ち優遇やんか! それやったら機会の平等とか言うな!(笑)

その他、このへん。いやもう格差はおなかいっぱい。まあぶっちゃけ物価が高いときは賃金も高いことは言わずに文句ばっかり言うて、物価が安くなったらこんどは賃金が安くなったことばっかり文句言うわけですけどね。それにしてもどうなるんでしょうか氷河期世代の人らは。エーレンライクは面白かったけど、「必要以上」に面白かったかもしれん。これだけ文章がうまい人はほんまのワーキングプアにはいないという矛盾。








まん延する脳科学

  • 2007.01.12 Friday 23:23
いやあのね、「年末年始は新書とマンガだ」の続きを書こう書こうと思ってたんですけど。

去年といってもついこないだだけど、えらい話題になった、阪大の菊池誠さんの「まん延するニセ科学」。あれは久々のNHKのスマッシュヒットであった。はてなブクマでも絶賛の嵐。みんながおかしいおかしいと思ってたことを理路整然かつ徹底的に容赦なく批判。久々に「学問の役割」というものを深く考えさせられました。

んで、いまぼけっとテレビみてたら、その同じ視点論点が流れてて、途中からしか見てないんだけど、茂木健一郎氏がなんかしゃべってる。

んで、ネタが、「スピリチュアリズムの背景」だって。んで、なんとなくぼけっと見てたら、何を喋ってたかというと、

・近代社会になると技術文明が発達して脳の使い方が機能主義的になる
・古代人の脳のような全体性が逆に求められる
・これがスピリチュアリズム
・つまりそれは全体性の追求
・女性は平安時代にひらがなを使ってた。だから全体的
・都会の人はたき火を見て癒される。田舎の人はクーラーのきいたホテルで癒される
・ふだん使ってない脳の部分に血が流れると快感
・スピリチュアリズムが正しいとか間違ってるとかいうのは間違い
・それを通じて現代社会の姿がみえてくる

笑いながら見ながらぱぱっとメモしたので間違ってるところもあるとは思いますが(てか途中からしか見てないですが)。

これは何だろう、菊池誠さんに対する挑戦状だろうか(笑)

ちなみに、ブログを読むと、かなりネットで叩かれてアタマにきてるみたいです(1月12日あたりのいくつかのエントリ参照)。

 アマゾンの書評やブログなどで悪意に満ちた記述をたまたま見た時など、腹を立てると同時に、「ああ、かわいそうになあ。この人がもしボクとリアルに会ってしまったら、徹底的にやりこめられるだろうなあ」と想像して、にやにや、しんみりしてしまう。


だれかYoutubeにアップしてくれへんかな。





いきなり

  • 2007.01.12 Friday 10:00
飛ばしてます。

http://d.hatena.ne.jp/bonnn/20070111

しかし「在日特権」って何や(笑) 

在日の生活保護に関するデマについては、何度も何度もここを参照。

http://d.hatena.ne.jp/rna/20050106





在日コリアン三世のブログ

  • 2007.01.10 Wednesday 13:58
某大での教え子ですが、

http://d.hatena.ne.jp/bonnn/

まだこれからですが、楽しみにしてますよ>ぼん

ネットウヨのしょくんはあつまれ!(笑)





社会保障制度としての消費者金融

  • 2007.01.08 Monday 12:35
タイトルに意味はない。

カネないのか?貯金はないのか!?



笑い死にするかと思った。

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きし「『思春期』のエントリー、めっちゃブクマされた!1200ぐらいアクセスあった!」
さいとう「ふーん」
きし「おまえの『純金』も笑われてるで」
さいとう「なんやて!じゃあそういう奴は何またいでんのさ!キャビアか!?」
きし「…………」

やはり文字にすると面白さが半減する。





はてなとかで思春期のガキが非モテがどうのこうのって書いてるの見ると恥ずかしさで死にそうになる

  • 2007.01.05 Friday 10:38
四十手前のおじさんからのアドバイスですが、ブログとか書くのは三十過ぎてからにしとけよ! 中学生とか高校生とかハタチぐらいのときの文章がウェブで全世界に好評されてしかもアーカイブとかキャッシュとかで永遠に残るって、それなんて地獄?

いやそれにしても非モテとかなんちゃら男子とか女子とかメガネとかがどうのこうのって、歳取ってから読むと恥ずかしいぞ〜。

あ〜おっさんでよかった。

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さいとうの博論執筆のおかげで年末も正月もなかったわれわれきしさいとうであったが、ようやく本日午前四時に完成。今日は仮製本のために谷六の印刷業者に持ち込んでから世間様より五日ほど遅いお正月としてなんばパークスのバーゲン行ったり天満の寿司食いに行ったりしたいと思います。探さないでください。むしろ携帯に電話してください。





「純金」て(笑)

  • 2007.01.04 Thursday 13:19
なんだかえらい暖かいお正月でしたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は太りました。えらいこと太りました。でもさいとうさんに「お前も肥えたんちゃうか」って言うたら「むくんでるだけです」とあくまで言いはります。そんなさいとうさんはムキになると小学生みたいになります。

きし 「正月で太った! 痩せたい、なんかフィットネス用の器具ほしい」
さいとう 「もったいないからティッシュ箱またいどき」(いま流行ってるみたいですな、ティッシュ箱またぎ)
きし 「なんか貧乏臭くて嫌」
さいとう 「じゃあ純金でもまたげ!」

asahi.com:純金イノシシ、2007万円で発売 高島屋大阪店 - 暮らし

inosisi.jpg

貧乏の反対が純金、という発想。





いらん心配

  • 2007.01.02 Tuesday 12:19
さいとうさんは妙に具体的で細かいことを気にする。

さいとう(asahi.comを見ながら)「モチで喉つまらせる人が今年もたくさん……私ら歳取ったらモチは小さくしような」
きし「…………」





ネタ正月

  • 2007.01.01 Monday 22:34
年末年始はマンガと新書!!とか言いながら(「(1)」やて(笑))、29日は初めて北新地というところに行きまして、酒弱いくせに調子こいてベロベロに酔っぱらってそのまま30日は二日酔いで寝てた&さいとうが博論執筆中のため家事労働、31日はお笑い関係のテレビをとにかく見まくっていたので、ぜんぜんマンガも本も読めてない。

申し訳ないのでお詫びのしるしとして貴重な民俗学的資料を公開する。一年半だけ仮住まいしている高槻南部の準農村地帯を元気に暴走する若者たちである。年末から正月にかけてわらわらと出現しています。



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いま気付いたけど、服はけっこう普通なのな。特攻服とかちゃうねんな。

高槻市の南部、171号線より南には、農村と大工場と新幹線の線路とヤンキーしかいませんよ。まあ「そこがええ」んですが。

いやーしかし西冠の関西スーパーのフードコーナーはほんまにいつ行っても楽しいぞ。こないだなんかまだ三歳ぐらいのガキが丸坊主にされた上に日章旗の形にバリカン入れられてたからな。あと、13歳ぐらいの女子がちゃりんこでブラブラしてたんだけど、上下がピンクのヒョウ柄のジャージでした!!

あ〜〜〜調査してえ……。エスニシティ論担当教員としては体がウズウズしますよ!





2007年1月1日

  • 2007.01.01 Monday 00:00



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