続報・仁義なき商店街

すんません原稿の締め切り重なっていろいろワヤなってるんで一言だけ。いやあ下で書いた商店街ですがいろいろヤバいことになってます。ガールズバーだけじゃなくて「体張ってます」系のひとたちがいろいろ入り込んで妙なことやってるんですが、昨日見た車は怖かった(笑)夜中に人が歩いてるのにスピードあげて商店街に突っ込んできて、大きな改造クラウンか何かですが、アーケード街のど真ん中に停めたら中からもう明らかにそっちのスジの人たちが下りてきて、釜ヶ崎でもよく見かけますが同世代ぐらいのそれ系のひとたちって本当に怖いですね脂のってて! 元気いっぱいって感じで! Vシネでよく見る(見ませんが)肩パッド入ったソフトスーツにオールバックとかそういう昭和なスタイルじゃなくて、もっと平成スタイルというか、レイバン+カステルバジャックとかのゴルフウェア+ドルガバとかのハードゲイ系+ユニクロのジャージ+キティちゃんのサンダルで酒の匂いぷんぷんさせて4人ぐらい車から下りてきました! もちろん脇にへばりついて道を譲りましたとも!

しかしどうなってるんだろうかここ……再開発の噂がずっとあって、それもあって商店街組合と銀行がモメてたみたいなんですけども、さいきん静かになったと思ったらこれ系のひとたちが急に増えて、占有屋さんなのか? ずっと自分たちでまっとうな商売せずに行政の補助金とか外部のコンサルに頼り切って対症療法にもならんような自称「まちづくり」ばっかりしてるから、自治能力を失ってこういうときに面倒な連中につけ込まれるんだよ、などと、事情をわからんまま勝手なこと言うてますけども、書くと特定されてしまうので書きませんが、実はものすごく良いお店も数軒あり、駅前だしもうちょっとうまいことやればなんぼでも人が集まると思うんですが……。中崎町とまではいわんが、中津の商店街も寂れてるけど何軒か若いひとがリノベしてやってるおされな店もあるし、いまでは福島(大阪の福島な)よりも盛り上がってる天満界隈のあの集客力をみるとたいへんにはがゆいというかもったいないもったいない。


おカネはどこからやってくるのか

ここでも何回か書いてますけどもちょっと歩いたとこにある小さな古い商店街。

いくつかの古い店は細々と営業しているようだがかなり寂れてしまってシャッター街になるのも間近という状態になっていたのだが、どうもこういう昔ながらの商店街には大阪市や府などの行政からかなりの補助金がおりるみたいで、くだらないオリジナルキャラやオリジナルのテーマソング(あまりに同じ曲ばかり流していたので近所から苦情が殺到したらしい(笑))、しょうもないイベントやお祭りばかりやっていて、汚いアーケードの下にきれいな無料休憩所作ったけど誰も座ってないとか、ああそうか、こういうところに税金使うんだと、いろんな意味で勉強になった。

そのうちひとつだけ商店街に残っていた小さなスーパーが撤退し、その跡地の処理をめぐって商店街と銀行が対立しだして、商店街にはえらい勇ましいスローガンが書かれた立て看板が置かれたりして、行政から補助金もらったり何かに反対運動したり町内会で親睦旅行したりと、そういうことには熱心なんだけど肝心の商売の方はまともに客も来ないような店ばっかりで、これはもう完全なシャッター街になるのも時間の問題だなと思っていた。

イオンやジャスコ(同じ?)は、まあときどき買い物には行きますが、あんまり好きな場所じゃなくて、どっちかというと台北のごちゃごちゃした屋台街みたいなところが好きなので、こういうレトロな商店街には切実に残ってほしいんだけど、いかんせんいちばん大事な商売がおろそかになっていては客足が戻るわけがない。大店法とか郊外化とかそういうことじゃなくて、商売のやる気がないんだろうと思っていた。そのわりには親睦旅行や反対運動や行政との交渉ばっかり一生懸命だなあと思っていた。

こういう行政から落ちてくるお金目当ての業者もたくさんあって、そのうち妙なコンサル会社が介入してきたのか商店街が呼び込んだのか、まあ詳しくは書けないけどいろいろ妙なことをしていた。ああもうこの商店街も終わりだなあと思っていた。

状況が一変したのは半年ほど前、寂れたシャッター通りの真ん中にぽつんと小さな小さな立ち飲みの居酒屋が開業してからだ。その店はただの居酒屋ではなく、ハタチぐらいの黒いジャージで金髪のヤンキーの女の子が二人カウンターに入っていて、要するにあれは「ガールズバー」の場末立ち飲み居酒屋バージョンなんだろうか。あれこんな店にこんな女の子が、と思っていると開店当初からもう店に入りきれないぐらいのブルーカラーのおっさんが(笑)店から押し出されたおっさんはそのまま店の外で飲んでて、女の子はそういうおっさんにもやさしく明るく相手しているのであった。どうでもいいけどものすごいタバコの煙。

すげえ、いまこの界隈でいちばん盛り上がってるやん、と思っていると、みるみるうちにすぐ隣に同じような形態の店が三軒ぐらいばたばたと増えた。みんなベニヤの安普請で、ひどい店なんかは壁すらなく、透明のビニールを張って営業している。どこの店も大盛況で、もうこのへんの近所のおっさんの7割ぐらいが集まっているのではないかというぐらいの混み方で、しかし奥さん連中からすればええ歳した自分とこの旦那がこんなとこでハタチぐらいのヤンキーの女の子にデレデレしてるの見たらイヤやろな(笑)

さらにそこから新たな展開が、つい先日あったのだが、さすがにこれ以上詳しく書くと特定されてしまうしいろいろとヤバいこともあるので書きませんけども、なんかちょっとあれはどうかという方々が入り込んで、どうも聞くところによると○○○とそこの○○○をめぐって○○○してる○○○○が○○○○○○○○○○○○○○○○(略

さて、場末ガールズバーに関しては個人的にはまずめったに行かないような種類の店だけど、行政の補助金に頼り切ったヌルい経営してる商店街が高齢化にともなってシャッター街になっていって、そこに妙なコンサルが入り込み、補助金を使ってなんか妙なことしてるなあと思ったら、今度はまったく異なる人たち、なんとなく「海千山千」「腕一本」「体張ってます」という感じの方々が入り込んできて、急にカオスでアナーキーでヴァナキュラーでスポンテニアスな再開発というか安普請の新規出店がばたばたと続いて、それなりに商店街に活気が戻りつつあり、女の子を使った商売についてはやっぱりあんまりいい気分はしないけど、カネというものがどういうもので、それを回すにはどうしたらいいか、どうして行政が介入すると商売が絶対に上手くいかないのか、商売が上手くいってるときに内包されるさまざまな「あんまりよくないもの」がどこからやってくるのか、いろいろほんとに勉強になって、このエリアから目が離せない。


天王寺公園、大阪市立美術館、雨上がり

というわけで雨上がりの日、仕事は山積みだけどGWはまだ始まったばかりなので、歌川国芳展に行ってきた。

歌川国芳 – Google 検索

没後150年 歌川国芳展[ Kuniyoshi: Spectacular Ukiyo-e Imagination ]

雨上がり

雨上がり

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天王寺駅。大規模再開発中。さいきんの大阪はどこも工事。

天王寺駅。大規模再開発中。さいきんの大阪はどこも工事。

天王寺公園はしょうもないオブジェでいっぱい……

天王寺公園はしょうもないオブジェでいっぱい……

どうしてフンコロガシをここに作ろうと思ったのか……しかもいっぱいあった

どうしてフンコロガシをここに作ろうと思ったのか……しかもいっぱいあった

都会の真ん中の公園

都会の真ん中の公園

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大阪市立美術館。渋い。

大阪市立美術館。渋い。

P1010183

画集や写真集を自由に閲覧できる素敵なスペース

画集や写真集を自由に閲覧できる素敵なスペース

P1010189

食堂も素敵だった

食堂も素敵だった

新緑の茶臼山

新緑の茶臼山

お城だ……。

お城だ……。

というわけで、歌川国芳の作品も素晴らしかったし、よい休日であった。展覧会は前後半に分かれていて、展示物が入れ替わるそうなので、終わるまえにもう一度行く予定です。


ジャズ再開

みくしで書いたんだけどこっちにも書く。いつにもまして個人的な話。

いろんなひとと出会ったり別れたりするのが人生で、「さよならだけが人生だ」という言葉もありますが、「はじめまして」や「さいきんしょっちゅう会うよね」や「やあ、久しぶり。元気?」という人生もあります。

幼稚園ぐらいの頃からエレクトーンやったりギターやったりしてはすぐやめちゃって、音感が悪いのはその頃からわかってたんですが、中学生のときにエレキベースを初めて高校のときはもうロックバンド一色の3年間で、おかげでせっかく進学校に入ったのに卒業時には学年で下から3番目という成績だった。大学に入ってすぐウッドベースを買ってジャズを始めて、2回生ぐらいからギャラを貰って演奏するようになり、卒業するころにはけっこうそれでメシ食うっていうと大袈裟だけど月10万ぐらいの稼ぎにはなっていた。練習ばっかりして大学の授業もほとんど出たことがないので、いまだに自分の授業のやり方がこれで合ってるのかどうかわからんわ。

ただ、最初にウッドベースを習った北川潔という偉大な師匠に比べると自分の音楽の才能の無さはどうしようもなく、早々に見切りをつけて大学院に入ることに決めたんだけど、その頃に一緒によく演奏していたのがピアノのSさんで、大阪の若手では一番好きなピアニストだった。ピッチも悪くて下手糞な俺をなぜか気に入ってよくブッキングしてくれたのがうれしくて、いまはなきDonShopとかでしょっちゅうやってたな。音楽のこともいろいろ教えてもらっていた。

ある日、いつものようにSさんから電話があって、新しい店でハコ(レギュラー)で入ってくれっていうオファーだったんだけど、学者を目指して大学院に入ります、でもジャズは続けたいので、ハコの仕事はできませんが、トラ(誰かの替わり)の仕事があったら回してくれませんかって言ったらえらい叱られて、アホか学者になろうと決めたんだったらベースなんかしてたらあかんやろ。音楽やめてちゃんと勉強に専念しろやって叱られた。いちおう学部生のときからジャズと並行して院への進学も考えていろいろ読み漁っていたので、そのペースで音楽も続けられると思っていたんだけど、なんかハッとして、ウッドベースを後輩に売り払って仕事としては辞めちゃった。そしてそれ以来Sさんとも連絡を取ることもなく、もう一生二度と会わへんやろなと思っていた。もちろんその他の関西のジャズ関係の人ともすっぱり縁が切れてしまった。

でも音楽をまったく止めることはできなかったので、ひとりで完結できるボサノバに転向してギターを細々と今でもやってるけど、どうしても最近ジャズへの回帰の念が抑えきれなくなってきて、去年だったか、ちょっとしたあぶく銭が入ったときにひっさびさにエレベ買ってひとりでちまちま弾いてたんだけど、こないだ那覇でいつもお世話になっているカマンタさんの演奏に(泥酔して)乱入したときに予想外にお褒めいただいて調子に乗ってしまい(その節はありがとうございました)、昔の仲間と大阪でスタジオに入ったりしていたのだが、家の近所のジャズのライブハウスの情報を検索していて見つけたのがSさんの名前。

おさいも誘ったんだけど風邪ひいてたのでひとりで行ってきた。20年ぐらいぶりにSさんのピアノ聴いた。あいかわらず素晴らしいピアノだった。

最初は話しかける勇気がぜんぜんなかったんだけど、聴きながらひとりでぐいぐい酒飲んで、酔っぱらって思い切って話しかけてみたら、20年ぶりだったのに俺のことをちゃんと覚えていてほんとにほんとに驚いた。ちなみに上記の説教は覚えていなかった(笑)。

ちょっとスティーブ・キューンがもっと渋くなったような、あいかわらず素敵なピアノだった。しかも俺と会ったことを後日ブログにも書いてくれてて、うれしいなあ。

というわけでウッドベースを再開しようかなどとアホなことを考えていて、5月末の某店のジャムセッションの日に乱入しようなどと、ヤバいなこれますます仕事できねーわ。

しかし20代でいろんなことやってたのがいま全部つながってきたなあ。

で、まあ、結局最初の受験で落ちたり、あとその後も博士課程に進むときに教授が亡くなったりして建築労働者に……。合計して4年ぐらいドカタの時代を経ているわけですが、そんときの経験を書いた論文が『ソシオロジ』に載ったけど、しかし寄り道と遠回りばっかりしてるな俺。


2011年の桜

ずっとぎっくり腰で寝てるんですが、今日は無理して近所に桜を見に行きました。歩いて5分のところです。桜ノ宮っていう地名が気に入って、ここに住んでもう4年近くになります。毎年桜が楽しみです。

日常の写真、写真の日常(「2011年の桜」)

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布施から玉造まで(3)

というわけでやっとこれで最後。けっこうアップロードするのも手間じゃわい。3〜4年前のルミックスでも十分きれいに撮れる。

大阪市東部の昭和の街並みをどうぞ。

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布施から玉造まで(2)

散歩写真の続きです。まあなんということもない大阪の路地裏ですが、だんだんこういう街並みも貴重なものになりつつある。よく思うんだけど、駅前の再開発ってだいたい失敗してるよね。イオンとかそんなんばっかりで、何にもないとこえんえん歩かされるだけになっている。

どうしてこういう路地って、人口的に作れないんだろうか。こういう路地って、いちどなくなったらもう二度と手に入らないんだろうか。

古い和洋菓子屋さん

古い和洋菓子屋さん

えんえん続く商店街

えんえん続く商店街

一本入るとさびれてる

一本入るとさびれてる

街のおもちゃ屋さんも健在。トイザラスなんかに負けるな!

街のおもちゃ屋さんも健在。トイザラスなんかに負けるな!

こういうのあるよな

こういうのあるよな

布施駅の裏手、謎の空間

布施駅の裏手、謎の空間

こういう路地がいつまでも存在してほしい

こういう路地がいつまでも存在してほしい

風雪に耐えて

風雪に耐えて

美しい路地

美しい路地

どうしてほしんだ。

どうしてほしいんだ。

ひとが暮らしている

ひとが暮らしている

人生のように

人生のように

玄関先の庭園

玄関先の庭園

猫が逃げていった

猫が逃げていった

みごとな連なり

みごとな連なり

幾何学

幾何学

白い

白い

暖かい冬の日

暖かい冬の日

人食い

人食い


布施から玉造まで(1)

実に久しぶりにゆっくり散歩した。東大阪の布施まで電車で行ってから大阪市内環状線の玉造まで戻ってきた。3時間か4時間ぐらい歩いたかな。カネもかからんし楽しいし、最大の娯楽である。

布施駅裏周辺は古くからの繁華街で、かつては東大阪の中心地であった。今ではすっかりさびれてしまったけど、昔はさぞかしにぎやかだっただろう。スナックや韓国パブや風俗や小さなストリップ小屋が、古い商店街のまわりに集まって、ほそぼそと営業している。ところどころ更地になってるけど、なんだか地上げも力入ってないかんじ。

路地裏という路地裏をくまなく歩いた。

昭和な商店街

昭和な商店街

つぶれたゲーセン跡

つぶれたゲーセン跡

レトロな街だが人は多かった

レトロな街だが人は多かった

スナック街が駅裏にひろがっていた

スナック街が駅裏にひろがっていた

こういうところには必ず猫がいる。猫がいる街は良い街である

こういうところには必ず猫がいる。猫がいる街は良い街である

なんとこの路地の奥に店がある

なんとこの路地の奥に店がある

朝9時から元気に営業中

朝9時から元気に営業中

スーパーボディコン

スーパーボディコン

スナックの横が更地に

スナックの横が更地に

なぜだかなつかしい

なぜだかなつかしい

ひきずりこまれて二度と出られない路地

ひきずりこまれて二度と出られない路地

「かおり」の裏の顔

「かおり」の裏の顔

小さなストリップ小屋。昼間から営業中

小さなストリップ小屋。昼間から営業中

なんか妙な名前のスナックが多い

なんか妙な名前のスナックが多い

ベニヤ一枚、裏は事務所

ベニヤ一枚、裏は事務所