さっき職場から帰る電車のホームで、ひとりのスーツ姿の男性がケータイで、仕事の話をしてたんだけど、そのうちかなり強い口調で、こう言った。
「そこを受け入れるか突っぱねるかは山口さん次第です。」
ふと顔をみると、いまどきのツーブロックのカリアゲの、若いイケメンだった。なんとなく切なく、悲しくなった。
あのな。ちょっと、山口さんがなんでそこで立ち止まってしもたか、なんで山口さんがそこで悩んでしもたんか、考えてやれよ。
山口さんはな、簡単に選ばれへんねん。受け入れるか突っぱねるか。それが選べないのが山口さんだし、山口さんのポジションは、そんなにほいほいどっちか決められへんようなところにあるやんか。
理屈で言うたらそらキミのほうが正しいよ。だって仕事は仕事だもん。ほんまにそうやで。そこどっちか決めへんかったらな、しょうがないやんか。みんなそうやって、難しい選択肢のなかからどれかを選んでるんやから。
いや、それはわかるねん。ようわかってるねん。でもな、組織ってそういうもんとちゃうやん。
いや、確かに俺はな、会社に雇われたことないで。でもな、大学のせんせーいうてもサラリーマンと一緒やからな。わかるねん。組織はそんなもんとちゃう。
そこでな、理詰めで追い込んだら、山口さんどう思う? 山口さんのモチベーション、どないなる? それがひいては、組織全体の士気みたいなもんにつながってくるんやで。
ときには山口さんの言い分も聞いたげるのが、大人ってもんやで。
がんばれ山口さん。受け入れるか突っぱねるか。ほんまに難しいやろけど、でも俺は山口さんを信じてるで。がんばれよ、山口さん。
誰か知らんけど。
はじめまして、通りすがりの山口です。ツーブロックの若いイケメンから、「そこを受け入れるか突っぱねるかはあなた次第です」という電話をもらったことがないので、電話の相手は明らかに私ではないし、岸さんが励ましのブログを書かれた対象も私ではないのですが、同じ名字ってだけで自分に重ねて読んでしまい、なおかつものすごい励ましが身にしみました。
2BI(=ツーブロックイケメン)の「受け入れる」が何を指してて、「突っぱねる」が何を指しているのか、今いち具体的にわかりませんが、私は自分の思う道を突き進みます。
ありがとうございました。