明石と須磨

1日だけ休みをとって、ぶらっと電車乗って、明石と須磨に行ってきた。近いところにある、遠い昭和。

はじめてちゃんと明石焼きを食べた。あれはうまい食いものだな。ついつい、ビール。

また電車乗って須磨へ。ロープウェーに乗った。

ずっと昔からある昭和。いつでもそこにある。ちょっと電車に乗ったら、いつでもそこへ行ける。手に触れることもできる。

楽しかったから、調子に乗って「写るんです」で撮りすぎて、すぐにフィルムが切れてしまって、須磨のロープウェーの次に乗ったリフトの写真とかを撮れなかった。

写るんです、楽しいな。そのへんのコンビニとかでぱぱっと買って、これだけ持って、また電車乗ってどこか近所にある遠い昭和を見にいこう。

 

 


写したんです。

最初に鈴木育郎さんとお会いしたのは太田出版の『atプラス』の「生活史特集号」の撮影のときで、なぜか私の写真が表紙になるということで、恥ずかしかったけど、どうせならと撮影場所には大阪の京橋という下町の盛り場をお願いした。

はじめて会った鈴木さんは、背の高い、男臭い、ボクサーみたいなかっこいい人で、真っ赤なコートを来て、手ぶらで京橋駅の改札に現れた。「え、手ぶらなんですか」って聞くと、ポケットからボロボロの古いニコンを出して、これ一台だけです、レンズもこれだけで十分ですと言った。やられた、この人かっこいい。

撮影も楽しかったけど、フィルムで撮られた写真がほんとうに、とても素敵で、そのときの写真はいまでもときどきプロフィール写真として使わせてもらっている。

いいよなあ、フィルム。

もちろん鈴木さんの足元にもおよばないけど、なんとなく自分でも遊んでみたくなって、よく見ると近所のコンビニや写真屋さんで、いまだに写ルンですが売られている。聞けば、「リアルにインスタみたい」ということで、また流行ってるらしい。ええことや。

というわけで、15年ぶりぐらいに写ルンですで遊んでみた。

なつかしかった。最初にシャッターを押すとき、どうやって対象物を確認するのか、わからなかった。ファインダーを覗くという身体動作自体を忘れていたのだ。

フィルムは27枚しか入ってないので、iPhoneみたいにばしゃばしゃ撮れない。1枚ずつ大事にシャッターを押す。撮り終わったあとも、なんとなくめんどくさくてデスクの上に置きっぱなしになってて、やっとついこないだ写真屋さんに持ち込んだ。すでに15年前からあるサービスだったけど、いまでもCD-ROMとか他のメディアにデータを焼いてくれる。

そして現像を待つのも2、3日かかる。なんてのんびりしてるんだろう。

ひさしぶりに撮った写ルンですの写真は、とても「個人的」な写真だった。


2012年夏、那覇の空

2012年8月19日から9月8日まで、調査のために那覇に滞在しました。宿が西向きで8階だったので、見事な夕焼けを何度も見ることができました。夏のおわりの、いちばん暑くて、いちばん沖縄らしい、豪快な空の写真です。